『神無月下弦』
秋晴れが戻って来た(16日)。いつまでもこの青空が続いて欲しいと思うが、野山は遠慮なく装いを変えていく。今日は神無月下弦。未明の4時12分が真半分だったのだが、まだ眠っていた。朝、白い下弦の月を秋空に見た。富士山で初冠雪があり、季節は明らかに晩秋。いや、昨日も書いたが、晩秋のさらに晩秋。『秋寒』『やや寒』『肌寒』『うそ寒』など、晩秋の寒さを現す季語は豊富だ。西村和子さんと言う俳人によると、『寒し』と...
View Article『肌寒や』
明るい秋空の朝(17日)。薬のせいか寝付きか早く、スタンドを消し忘れている日がある。夜中に痛みで目覚める事は少なくなったが、起きると真っ先に肘がビリビリと痛む。何かをしている間は痛みを忘れているのだが、ほぼ1日中、腕の痺れやピリピリ感と付き合っている。今日はガス配管工事の日だが、9時にやってこない。秋晴れで雨の心配もないので洗濯をし、ベランダに積んでいた簾など、先日の台風で濡れた物を干した。ガス屋が...
View Article『秋競馬佳境』
朝の気温は日増しに寒くなった(18日)。秋空はしばらく続きそうで、今日からの競馬は好天に恵まれよう。明日(19日)は京都で秋華賞。今日からは秋の福島も開幕で、秋競馬も佳境に入った。グリーンFの仕事人・海老名君の午後は、京都8R,アースゼウス。ここははっきり勝ち負け。京都9Rジュヒョウは時計は足らないが未勝利勝ちが強かった。もう一度期待したい。福島12R,ラクリモーサは福島コースで終いの甘さをカバーす...
View Article『第19回秋華賞』
雲ひとつ無い秋空(19日)。晩秋の山野行楽には絶好の1日か。『山畑につきすさまじくなりにけり』(原石鼎・はらせきてい)収穫を終え、荒れが目立つのもこの頃の山畑。夜の月光はその荒涼たる景色を照らし出す。日に日に冷えてゆく山気は急速に冬へ傾いていく。その象徴が、「すさまじく」なってきた月だと句者は詠む。この「冷まじ(すさまじ)」について、再び俳人西村和子さんに学ぶなら、『枕草子』に「すさまじきもの...
View Article『博奕ごころと秋の空』
少し風邪気味か、喉に異変の朝、頭も重い(20日)。酒が残る程の飲み方が出来る陽気でもなかった昨日(19日)の秋華賞だったが、真っ直ぐ帰るのは忍びないと、知人の上野氏と軽く一杯。馬連、馬単主流の上野氏は、ヌーウ゛ォレコルトの2着付け狙いと朝から言っていたので馬単を引っ掻けたようだ。博打屋もパドック・モニターを見ながら、ショウナンパンドラの良さに急遽逆転筆頭にショウナンパンドラを取り上げ、ヌーウ゛ォレコ...
View Article『弱り目に秋雨』
喉の痛みが酷くなり、本格的風邪模様(21日)。鼻は点鼻薬を早目に噴霧していたので、まだ酷くはない。雨音が聞こえ、予報通りの秋雨の冷たい朝だ。独り暮らしは、下手をすると1日誰とも話をしないことがある。博打屋は余り部屋に隠ることがないので、外で喋る機会はあるが、今朝は喉が痛いので試しに独りで喋ってみたが、声が殆んど出ない状態だった。幸い、今日は神経ブロックの予約日であると共に、先週採血出来なかった耳鼻咽...
View Article『秋雨隠り』
明け方、喉の異変で目覚め、昨日耳鼻咽喉科で処方してもらった薬を食後でもないのに慌てて飲んだ(22日)。咳や鼻も出て、頭痛もする。肘の痛みはチクチクと相変わらずだし、こいつは朝からダウンだわなと覚悟した。外は雨で部屋の気温も低く、いよいよ冬かなと、薄暗い部屋で横になったまま遅い朝を過ごした。今度の『愁思符庵』の窓は全て磨りガラスだから、カーテンを開けても外が見えない。せめて上半分が透明ガラスなら、レー...
View Article『霜降(そうこう)』
秋雨が止まない朝(23日)。今日は二十四節気の『霜降』。『寒露(かんろ10/8)』から15日、『立冬(りっとう)11/8』までを言うが、年により擦れがある。太陽黄経210度の日を指す。体感としての季節は、文字通り朝霜が見られる頃で、秋の深まりを知らされる。朝晩の冷え込みが厳しくなり、今朝も各地で12度台の気温だった。馬鹿正直に『霜降』に合わせ博打屋は風邪っ引きとなった。早目の病院頼りのつもりだったが...
View Article『神無月新月』
風邪対策を万全にして眠った(23日)。その効果が少し現れたか、咳、痰、鼻は微量になった。久々の明るい朝の空と気温が助けてもくれる。頭痛もなく、腕のピリピリ感が相変わらずの朝だ。今日(23日)は神無月新月。...
View Article『菊花賞前夜』
明け方毛布を一枚追加して、治りかけの風邪対策をした(24日)。咳、痰も軽くなり鼻も出ない。何とか風邪は収束しそうだが、肘は相変わらず。早目に起き、薬を飲む為に朝食を取った。晩秋らしい天気の週末との予報通り、外は明るい。菊花賞を明日に控え、好天の東京競馬は有りがたいが、さしもの博打屋も今日は厳しい。顔見せしか出来ないが、取り敢えず出掛けるかと玄関を出ると、庭からにぁお~っと先住猫が顔をのぞかせた。おお...
View Article『混沌菊花賞』
絶好の行楽日和を思わせる朝(26日)。「山粧う(やまよそおう)」は秋の季語だが、これは中国北宋時代の画家、郭煕(かくき)の言葉「秋山明浄にして粧ふが如く」からきている。春は「山笑う」、夏は「山滴る(したたる)」、冬は「山眠る」と、四季の山を愛でる季語は美しい。中でも「山粧う」は言い得て妙。近々、山歩きに出向きたいではないか。収束したかに思えた風邪も、昨日咳き込みがぶり返した。明け方、激しい寝汗で目覚...
View Article『秋の夜長は』
遅い週明けの朝を迎えた(27日)。治ったかと思った風邪は甘くなかった。咳が止まらないのが困りものだ。痰は軽く伴うが、濃くもなければ鼻もズルズルでもない。しかし、咳き込むのは回りにも気遣う。何より体力を使うので、左胸の帯状疱疹の軽かった辺りが引っ張られるように響く。肘の神経痛のピリピリは、ヒリヒリ程度に軽減しているが、痛みは変わらず、思わず腕を押さえる時がある。...
View Article『木枯らし1 号』
冷え込みの厳しい朝となった(28日)。昨夕からその気配はあったが、いよいよ冬へ軸足が傾いた。旭川始め、札幌・函館で初雪。八甲田山も初冠雪、酸ヶ湯温泉も21センチの積雪をニュースが報じていた。東京も木枯らし1号。いよいよ「木枯らし紋次郎」、いや、「木枯らし文無し次郎」の時が来た。...
View Article『秋寂び』
朝の冷え込みは日増しに強くなる(29日)。神無月も残り僅かだ。出雲に出払った神々もぼつぼつ帰り支度をする頃だろう。昼夜の寒暖差が大きく、放射冷却で朝が厳しくなる。「寂び」は一般に言う「侘び・寂」のさび。『秋寂び』は晩秋の季語で『秋寂ぶ』とも使う。秋と寂がくっついているのだから、錦の山々の風情ではなく、閑寂や静寂を思わせる風情。つまり晩秋の枯淡の美的情趣。そこには、衰えてゆくさまに美を見出だす心すら潜...
View Article『暁の超特急』
何とも辛い朝を迎えた(30日)。昨夜、四ッ谷荒木町で飲んで帰ってから、ビールの在庫が無いので何年か前、知人馬主が中国に行き、そこそこの政府要人と会食した時の土産だと言う、桐箱入りの招興酒の封を切った。平山郁夫さんと同行だと言うのでそこそこの席だったのだろう。梶さん、この箱の魚釣臺(チョンギョダイ?)とあるだろ、中の陶器にも書いてあるけど、この名前入りが価値があるんだよ、ここでしか手に入らないし、と大...
View Article『神無月尽』
十分な睡眠を取った朝(31日)。謎の下痢受難もどうやら博打屋の方は収束した。昨日(30日)は一歩も外出せず、籠りであった。今日(31)はいよいよ神無月尽。明日からは3連休を迎えるが、天気は明日(1日)の土曜が悪いようで、2・3日は行楽日和になりそうだ。今日(31日)から崩れる天気も、午前中の明るさを見ると、ホントかいなと思ったが、午後も遅くなって雲に被われた空になり、明日(1日)の雨を予感させた。神...
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