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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『暁の超特急』

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何とも辛い朝を迎えた(30日)。


昨夜、四ッ谷荒木町で飲んで帰ってから、ビールの在庫が無いので何年か前、知人馬主が中国に行き、そこそこの政府要人と会食した時の土産だと言う、桐箱入りの招興酒の封を切った。


平山郁夫さんと同行だと言うのでそこそこの席だったのだろう。


梶さん、この箱の魚釣臺(チョンギョダイ?)とあるだろ、中の陶器にも書いてあるけど、この名前入りが価値があるんだよ、ここでしか手に入らないし、と大層もったいつけられて頂いた。


うむ、ならば大切にと長年飾ってあった。


しかし、今度の引っ越しで、この類いの酒等は飲み尽くそうと思ったのだが、元来ビール党だから中々封が切れない。


昨夜は荒木町でビール、焼酎、日本酒と、相手に合わせて頂いたが、寝酒が欲しくなるのが飲んべえ心理。


お付き合いは気を使うものだから、帰宅後にホッと何か飲みたくなるものだ。


どの程度紹興酒か分からないが、まあそこそこの味。


強すぎて最後は水で割って飲んだ。


博打屋は荒木町は初めてで、長年イメージだけは膨らんでいた。


神楽坂よりこじんまりとした飲み屋街で、路地裏酒場的イメージを持っていた。


神楽坂辺りの芸技さん上がりが小さな小料理屋を出した、そんな界隈と認識していた。


昨夜の店もそのミニ版のようなものだが、女将が若く博打屋のイメージではない。


まあ、料理好きのおねぇちゃんが念願の店を出し頑張ってるなと言うところ。


支払を見てビックリしたのも意外だった。


そんなに高い酒かよ、と他人さまの支払だがへえっ?と思った。


馬主も意外だったようだ。

疲れて眠りに着いたが、明け方トイレを催した。


行くと激しい下痢だ。


二日酔い程の吐き気、頭痛はなく、腹痛もない。


一先ず出るものは出たと横になるとまた催す。


余り経験のないただの水下痢。


お腹が痛いわけでもなく、ただ、勢いよく出る。


まだ眠いのだが、ウトッとすると、何やら既に出たような、すぐ迫っているような。


その繰返し10回までは数えたが、下着4回替える有り様。


とうとう夜が明けたが、波状的に襲ってくる便意だから、いっそトイレで寝ていたい心境。


側の携帯を見ると、7時過ぎに昨夜の主催者、馬主Iさんからメールが入っており、夜中に下痢で何度もトイレ通い、そちらは何ともないかとの問い合わせ。


博打屋はもしやあの中国土産の酒かなと思っていたが、I氏も同じ症状なら昨夜の荒木町が怪しい。


I氏はN君の様子を問い合わせ中と言う。


その後、N君は異常なしと分かり、I氏と犯人推理。


ミニ懐石だから3人とも同じものを食べたが、思い当たるのは最初に出てきたお通し。


半熟玉子の半分にゴボウのようなスモーク味のスライス。


正直なところ、博打屋は最初に口にした時、おやっ?と思ったのは確かだ。


しかし、そんなもんかなと、次に出てくるものを頂いたが、その後は何ともなかった。


Iさんは熱も出てるようで、午前中はトイレ回数の報告会。


あ~嫌だ、僕は梶山さんのように、下着を汚したりなんかしないよ~とつまらない自慢をする。


彼の推理は半熟卵説。


それは合理性がある。


3人各々食べたが、半分だから博打屋とIさんのが同じ一つで、N君のは別の卵。


しかし、卵でこんな事態になるだろうか。


明け方博打屋は2種類の下痢止めをのんだが、収まったのは昼前。


I氏は午後の予定をキャンセルしたそうだ。


夕方38度5分の熱だと連絡があったが、下痢は博打屋も治まった。


少しお腹の不快感があり、珍しく夕飯の湯豆腐を残してしまった。


勿論、今日(29日)は休肝日余儀なし。


それにしても、腹痛を伴わない下痢は記憶にない。


偉い勢いで一気にもよおしてくる。


正に「暁の超特急」。


と言っても分かる世代も少なかろう。


仕事人・外弟子は明日(30日)は倉敷行きと言う。


先日のパリでの主治医Dr.Sの症例報告会だそうだ。


懐かしの倉敷。


会場は「倉敷芸文館」と言うが、博打屋のいる頃はなかった。


食べたいラーメンもあるが、今は味も違うだろう。

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