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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『紅雪絢爛』

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連休明けの朝(16日)。


大雪山系旭岳で例年より早い初冠雪があり、見頃を迎えた紅葉と雪との見事な競演と言う。


毎年、紅葉の第一報はこの旭岳からだが、背後に雪のある映像は記憶にない。


憧れの大雪山紅葉、何時になったら行けるのか。


「紅雪絢爛(こうせつけんらん)」、自然も粋な計らいをする。


今日は5度目の神経ブログの再診日。


前回に懲りて早目に出向いた。


しかし、10時台の大学病院はこんなにもごった返しているものなのかと感心する。


かれこれ一月になる帯状疱疹治療だが、神経痛に移行して以来痛みと症状は殆んど変わらぬと言って良い。


疼痛は強いて数字で言うなら2割減程度だが、痛みの質が変わっているので治療効果の実感はない。


むしろ左腕の内側、脇の下のそれでなくても敏感な所から肘の関節、さらに手首までの内側を鋭利な痛みが走り抜けるのは日増しに強くなっている。


絶えずビリビリと火傷のように熱い刺激が広がる。


その都度思わず、あ痛っと腕を押さえる。


その旨を麻酔科Dr.に告げるのだが、Dr.は任せなさい、悪いようにはしないからさ、と次なる手を考えてくれている。


今日は何時もの神経ブロックとノルスパンテープの処方。


仕事人・外弟子の読み通りノルスパン登場だ。


神経ブロックは1%カルボカインでこちらも仕事人・外弟子想定内。


ノルスパンテープは前回予想の仕事人・外弟子だったが中々優れもの張り薬のようだ。

神経ブロックを終えたのが昼前。


病院前に幾つかある薬局の一つを覗くと大変な待ち人。


午後の所用を考えて向ヶ丘遊園行きのバスに乗り登戸の何時もの薬局に行った。


ここは一番最初に多摩病院にかかった時に利用した薬局だ。


愛想の良い薬剤師のおねぇちゃんを頼ったのが間違いだった。


しばしパソコンを検索した後、申し訳無さそうに在庫がないと言う。


なるほど多摩病院はペインクリニックが無いので博打屋は聖マリアンナに行くことになったのだ。


あまり処方される事のない薬には弱かったようだ。


近くの薬局で在庫のあるところを調べてくれそちらに行った。


幸い隣の薬局で一枚在庫があったようで事無きを得た。


このノルスパンテープと言うのは強い痛みを和らげる為の張り薬と言う。


薬の成分が皮膚から血液中に入り効果を発揮すると説明書にある。


効果は7日間持続すると言う。


張る位置は前胸部・上背部・上腕外部・側胸部の4ヵ所 の何れか。


痛みの部位とは関係なさそうだ。


効き始めるのに時間がかかるようで副作用もある。


薬剤師のお姉ちゃんから説明を受けて今日の医者通い終了。


時はすでに午後13時過ぎ。

週2日、こんな日々が続いたのではたまらないなと思いながら川崎に出向き簡易裁判所に向かった。


司法書士との電話など雑用多々。


開店休業余儀無しの一日。

夜鏡を見ながら何処に貼るかと一悩み。


何とも不思議な話ではないか。


サロンパスの小型のようなシートから血液に薬が入り込むとは。


どうか副作用で悩まされないようにと、前胸部に貼って眠った。

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