爽やかな秋風さえそよぐ快晴の祝日「敬老の日」だ。
思えば博打屋も世に言うところの高齢者(65歳)の仲間入りをして初めて迎える「敬老の日」となる。
改めてそう思うと、えっ!?そんな歳なの!?と思わざるを得ない。
博打屋が高齢者だなんて、おいおい、冗談じゃないよと思う。
しかし、夜中に何度も目覚め、左腕の断続的な痛みに苦しんで迎えた今朝の我が身を思うと、十分に高齢者の仲間入りを果たしているか。
総務省の発表によると、ベビーブーム世代の1949年生まれが新たに65歳を迎えたことから、去年より111万人増の3296万人の高齢者となり、総人口に対する割合は25.9%で過去最高となった。
75歳以上は1590万人で12.5%、8人に1人がその年代だ。
記念すべき1949年世代の高齢者仲間入りだが、「敬老の日」と言えど他人事のようだし、第一「敬老」してくれる人もなければ社会もない。
世の中3連休最後の1日として賑々しく動いている。
今月は出来ればジッとしていて欲しい、とは麻酔科のDr.のアドバイスだが、博打屋は心の中で、どうやって喰っていくのよ、と呟いていた。
祝日の今日(15日)は各地の博奕場が「敬老」すべく賭場を用意し、高齢者の受け皿になっている。
前橋競輪オールスターも決勝を迎えた。
博打屋は所用のあった川崎に出向き時間を見計らって競輪場行きのバスに乗った。
既に終わり2レースしか間に合わない時間だったが、結構な人出に驚いた。
正に「敬老の日」、まるで「敬老会」にでも行く風情。
着いて二度びっくり、大変な混み様。
さすがG1オールスター決勝、と言うべきか、行くアテもない高齢者の吹き溜まりと言うべきか。
まあ、堂々と博打屋もその仲間入り。
その事を知らされるのにさほどの時を要しなかった。
10R、稲垣・村上・東口の安い売れ筋オッズを睨みながら暫し沈思。
村上有利は否めないが果たして決勝を逃したこのレース、村上は稲垣を差すであろうか。
博打屋は決勝の前のスケベ打ちを覚悟で900円を示していた稲垣→村上・5→1を買って見ていた。
案の定、中団から捲った稲垣を村上は差さなかったと言うべきか、差せなかった。
よっしゃ!と思わず声がでた。
取り合えず写真を撮って払い戻しに行くと、このレースはまだ確定しておりませんだと。
弾き出された車券を見ると11Rとなっている(写真)。
うそ!っと思ったが、紛れもなく11R決勝。
その5→1は淺井・金子で26倍を示していた。
う~んと再び思案。
武田からの車券を買う予定の博打屋にとっては無駄車券。
しかし、なまじあり得ない車券だけにとり替え申し出も面倒。
たまには博打屋にも、間違い車券で命拾いなんて幸運があっても良い。
そう思い、無かったものとしてそのままにした。
決勝は何処からでも入れたが、4日間のレースを見る限り、武田と新田が際立っていた。
しかし、新田はラインも出来ず強引なレース続き。
博打屋は武田から2着に神山・新田、3着に井上を加えた4点を主力に買った。
この結論に井上の後ろ岩津を入れておけば、レース結果の武田・神山・岩津2・4・3、7800円が取れていたものを、井上との選別を間違った。
もしやと期待した淺井・金子の間違い車券は陽の目見ず。
しかし、レース前に入れたKドリームの電話投票を見ると的中払い戻し金がある。
10R,稲垣・村上・東口の列び通りの3連単に後1点、大塚を加えていたのだ。
その配当3420円相当分が入っていた。
車単860円分はレース違いでパーとなったが、3連単は引っ掛けていた。
しかし、電話投票は資金移動をしなければ現金化出来ず、プラスであるが現金は減った。
手持ちを減らした分は電話投票でカバーだが、気分は敗けそのもの。
あの5→1、860円を間違えてなければ手持ちも減らさずに済んだ。
そもそもそこが間違いの元。
レース間違いなど、活きの良い博奕打ちがすることじゃない。
つくづく博打屋も高齢者であることを知った。
野には曼珠沙華と紫式部が秋を告げていた(写真)。