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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『浴衣の君は』

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日差しが戻って来たかと安心したが、もはや、夏のそれではない(3日)。


早朝4時、外はまだ暗い。

帯状疱疹による腕や肩の痛みには冷えが良くないとの事で、窓を閉めて寝ている。


起きて窓を開けると、夜明け前の爽やかな風が入って来る。


今日で長瀬園の応援はお仕舞いである。


来週2日間の予定があったが、博打屋の事情で断った。


早朝の労働もこの季節だからこそ苦にならないし、たかだか何日間の事だから運動がてらと張り切れる。


しかし、これが生業となるとそうも行くまい。


自然相手の仕事は、農業に限らず、旬と言うものがある。


人間の都合には合わせてくれない。


第一次産業と言うものは、一番自然と寄り添わなければならない分野だ。


都合の着かない事があったり、具合の悪い日があったりもするだろう。


しかし、その遣り繰りの中にいかにも人間本来の暮らしがあるようにも見える。


暑い日差しを避ける日もあれば、雨具を着けてでも今やらなければならない作業もある。


農家の人と話していると、そうした度量を感じる。


今日の収穫は多く、直売も多数用意したので11時まで販売した。


10時オープン、10時15分完売の直売だから、今まで売っているのを見たことがないと言う人もいる。


10時半頃通りかかったのでは、売っているところを見ることはなかろう。


何年も直ぐ近くに住んでいて、初めて買えたと言う人もいた。


たまに多く用意し、長く売っていると、そうしたお客に行き渡るから次に繋がる。


園主がエクセルの表計算で先月からの勤務時間に対する報酬を計算してくれた。


偉いものだ。


この園に関しては博打屋が退会した援農ボランティア組織に準じた報酬にしている。

9時までが早朝手当てとして時給900円の2割増、9時以降が900円だそうだ。


ややこしい計算になるがエクセルは答え一発。


個人用に発送した分を差し引いて残りを頂いた。


まあ、手元には幾らも残りはしないが、良い労働であったし、傷物の梨を沢山頂きデザートに事欠かない日々を過ごした。


梨三昧を過ごしたが、開店休業で博奕収入無し三昧だ。


新潟開催後半に気合いを入れねばならぬが、厄介な帯状疱疹も加わり,時間がままならない。


今日(3日)も立川競輪開催だが、時間的に無理。


帰宅途中にススキを取ってきて、引っ越し以来初の玄関壺飾りだ(写真)。


『愁思符庵』稲も実を付けている(写真)。


昨日も書いたが、やはりススキを見ると

♪浴衣の君は~ススキのかんざし~

が浮かんで来る。


残念ながら、浴衣や、ススキのかんざしが似合う人も訪れない。


それはそうだろう。


博打屋のおはこは「♪貧しさに負けた~いえ、世間に負けた~♪」なのだから。

幸い、昭和枯れすすきが似合う玄関だ。

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