穏やかな年の瀬の朝(30日)。
今年も今日明日の2日となった。
部屋の片付けは満足に出来ていないが、この期に及んでバタバタしたくない。
世間はすっかり正月準備完了らしく、町も静かになった。
商店は今日までのところも多いようで、世の中が動くのは今日までということか。
毎年、同じような世相を見るが、今年は何故か気分が違う博打屋だ。
いつもなら、今日か明日に青春18きっぷ旅が控えているが、今年はその予定もない。
年明けに試験を控えており、その対策やレポート宿題などが気分を重くしている。
この期に及んで何をジタバタと思うが、残り1ヶ月の一夜漬けならぬ、一ヶ月漬けに懸ける身としては、おちおち休んでいられない。
堅気衆が休む時こそ、博打屋の出番でもあるが、同じ出番でもこの正月休みは堅気の勉強。
まあ、70歳を迎えるまでの手習いということだが、心の何処かでは、無駄な抵抗はよせ~との声を聞いている。
それでも、あの只見線早戸温泉の雪景色が脳裏に浮かび、湯治棟にキャンセルは出ていないかと、心は冬旅への未練たらたらである。
もしや今日(30日)のグランプリ出来高次第では、事態は一変の可能性もある。
そう思いながら、今年最後の商いと心して京王閣に出向いた。
毎年、今日の競輪グランプリを忘年会前の一稼ぎとして知人たちが集まる。
しかし今年は知人と2人のグランプリ集合となった。
歳をとると、皆それぞれ事情が多くなる。
それも致し方ないことだ。
いつものように、京王閣で早々と酒を飲みながらの博奕納めだが、場外発売場所が多いせいか、京王閣は比較的空いていた。
参戦はグランプリだが、その前の寺内大吉杯決勝も視野にあった。
酒もそこそこにして専念した博打屋だが、大吉杯は大量落車が発生し、博打屋と知人の買った選手はバンクに転がっていた。
残った5車がゴール目指していたが、博打屋たちには関係ない。
ドッ白けで嫌な思いに包まれた。
1着の吉田敏洋が失格し、18万車券になってしまったが、面白くも嬉しくもない。
続く本番グランプリは1着賞金1億円のレース。
9選手誰しも手にしたい栄誉と褒賞だからガチンコは自明のこと。
直前の大量落車に不吉な予感が走ったが、落車を想定して車券を買うわけにいかない。
出した結論は、新田と浅井の1着から2着候補に渡辺、諸橋、3着候補に三谷、平原を加えた。
昨日の予想で番手選手が恵まれると読んだので、優勝はこの2人が濃厚と考えていた。
本来なら、平原の番手武田も取り上げなければならなかったが、必ず戦いを挑む平原ラインは3番手の諸橋が何かをやるだろうと、配当的にも妙味がある諸橋を優先してしまった。
結果からすると、素直に番手武田を取り上げればこのグランプリは当たりだったが、欲に駆られた博打屋は武田を切ってしまった。
レースは深谷の番手浅井に絶好の展開。
その後ろに入った平原ラインは平原が早々売り切れ、予想通り武田は外、諸橋は内を突いて逃げる深谷・浅井に迫る。
その大外を新田が捲ってゴール前の攻防。
こりゃ面白いぞと思った矢先、浅井の内に潜り込んだ諸橋がスピードの乗った浅井に競りかけ、逆に跳ね返され自ら落車。
後続が巻き込まれ、またまた落車シーン。
スピードに乗った浅井がゴールし、外を通った武田と新田の強襲だったが、武田が2着確保、新田3着の結果となった。
配当は2万8千円台の好配当だったが、武田を嫌った博打屋は外れ。
知人は1着浅井が失格なら繰り上がりで大波乱車券になるので、レース直後の審議に望みを託したが、どう見ても諸橋の一人相撲の凡プレーに諦め顔。
結果はそのまま確定し、博打屋と知人の博奕納めは不発に終わった。
意気の上がらぬ2人だが、烏山に出向き、競馬ブックの吉岡君と合流して忘年会となった。
禁酒続行中の吉岡君は烏龍茶で最後まで付き合ってくれたが、賑々しく酒宴は終わった。
明日(31日)はいよいよ大晦日。
去年は川口オートが最後の商いだったが、今年はその予定がない。
不発の年末博奕続きで、博打屋も誤算だが、明日はこの一年を振り返る日になりそうだ。
それにしても、後味悪い年末博奕だった。
今年も今日明日の2日となった。
部屋の片付けは満足に出来ていないが、この期に及んでバタバタしたくない。
世間はすっかり正月準備完了らしく、町も静かになった。
商店は今日までのところも多いようで、世の中が動くのは今日までということか。
毎年、同じような世相を見るが、今年は何故か気分が違う博打屋だ。
いつもなら、今日か明日に青春18きっぷ旅が控えているが、今年はその予定もない。
年明けに試験を控えており、その対策やレポート宿題などが気分を重くしている。
この期に及んで何をジタバタと思うが、残り1ヶ月の一夜漬けならぬ、一ヶ月漬けに懸ける身としては、おちおち休んでいられない。
堅気衆が休む時こそ、博打屋の出番でもあるが、同じ出番でもこの正月休みは堅気の勉強。
まあ、70歳を迎えるまでの手習いということだが、心の何処かでは、無駄な抵抗はよせ~との声を聞いている。
それでも、あの只見線早戸温泉の雪景色が脳裏に浮かび、湯治棟にキャンセルは出ていないかと、心は冬旅への未練たらたらである。
もしや今日(30日)のグランプリ出来高次第では、事態は一変の可能性もある。
そう思いながら、今年最後の商いと心して京王閣に出向いた。
毎年、今日の競輪グランプリを忘年会前の一稼ぎとして知人たちが集まる。
しかし今年は知人と2人のグランプリ集合となった。
歳をとると、皆それぞれ事情が多くなる。
それも致し方ないことだ。
いつものように、京王閣で早々と酒を飲みながらの博奕納めだが、場外発売場所が多いせいか、京王閣は比較的空いていた。
参戦はグランプリだが、その前の寺内大吉杯決勝も視野にあった。
酒もそこそこにして専念した博打屋だが、大吉杯は大量落車が発生し、博打屋と知人の買った選手はバンクに転がっていた。
残った5車がゴール目指していたが、博打屋たちには関係ない。
ドッ白けで嫌な思いに包まれた。
1着の吉田敏洋が失格し、18万車券になってしまったが、面白くも嬉しくもない。
続く本番グランプリは1着賞金1億円のレース。
9選手誰しも手にしたい栄誉と褒賞だからガチンコは自明のこと。
直前の大量落車に不吉な予感が走ったが、落車を想定して車券を買うわけにいかない。
出した結論は、新田と浅井の1着から2着候補に渡辺、諸橋、3着候補に三谷、平原を加えた。
昨日の予想で番手選手が恵まれると読んだので、優勝はこの2人が濃厚と考えていた。
本来なら、平原の番手武田も取り上げなければならなかったが、必ず戦いを挑む平原ラインは3番手の諸橋が何かをやるだろうと、配当的にも妙味がある諸橋を優先してしまった。
結果からすると、素直に番手武田を取り上げればこのグランプリは当たりだったが、欲に駆られた博打屋は武田を切ってしまった。
レースは深谷の番手浅井に絶好の展開。
その後ろに入った平原ラインは平原が早々売り切れ、予想通り武田は外、諸橋は内を突いて逃げる深谷・浅井に迫る。
その大外を新田が捲ってゴール前の攻防。
こりゃ面白いぞと思った矢先、浅井の内に潜り込んだ諸橋がスピードの乗った浅井に競りかけ、逆に跳ね返され自ら落車。
後続が巻き込まれ、またまた落車シーン。
スピードに乗った浅井がゴールし、外を通った武田と新田の強襲だったが、武田が2着確保、新田3着の結果となった。
配当は2万8千円台の好配当だったが、武田を嫌った博打屋は外れ。
知人は1着浅井が失格なら繰り上がりで大波乱車券になるので、レース直後の審議に望みを託したが、どう見ても諸橋の一人相撲の凡プレーに諦め顔。
結果はそのまま確定し、博打屋と知人の博奕納めは不発に終わった。
意気の上がらぬ2人だが、烏山に出向き、競馬ブックの吉岡君と合流して忘年会となった。
禁酒続行中の吉岡君は烏龍茶で最後まで付き合ってくれたが、賑々しく酒宴は終わった。
明日(31日)はいよいよ大晦日。
去年は川口オートが最後の商いだったが、今年はその予定がない。
不発の年末博奕続きで、博打屋も誤算だが、明日はこの一年を振り返る日になりそうだ。
それにしても、後味悪い年末博奕だった。