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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『梨園終了』

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週半ばの天気予報が少し外れ、今日は雨になると言う(29日)。


朝から降ってくれるならこれ幸いの立川決勝だが、曇天の空は降りそうにもない。


いつも通り自転車を走らせた。


昨日、掲載しそびれた紫陽花だが、最近は種類が増えて大輪のものが多い。


紫陽花は色々な色が混じっている七色の花のイメージが残るのだが、最近はこのような紫陽花は余り見かけなくなった(写真)。


白の紫陽花は既によく見かけ、今年は紫陽花も早進行のようだ。



自転車でまだ畑地の残る登戸まで走る日々が続いたが、今日で博打屋の出番は一先ず終了だろう。


もう6~7年の手伝いになろうか、博打屋にとっても年中行事となっている。


しかし、ここ1~2年は園主の高齢化による衰えが見られ、何時何があってもおかしくない事情を抱えている。


気丈で頑固な園主は、農林大臣賞授賞のプライドだけで、89歳の小躯を梨棚の下に立たせている。


今年も今日で博打屋が1000枚掛けておけば、後は奥さんと2人でぽつりぽつりとやるだろう。



その予定の午前中だったが、空模様が怪しくなった。


博打屋としては、午前中で切り上げなら立川決勝が間に合う。


降るなら降ってくれと、昼休み返上で掛けられるだけ掛けておこうと思った。


ちょうど500枚を掛けた辺りで小雨が降って来て、葉から滴が垂れる状態となった。


13時30分過ぎで、止めるなら今がチャンスだと思った。


園主は上がりそうだがなあ、と空を見上げる。


明日(30日)から博打屋が来られないと、ようやく今日が金曜日であることに気づいたようである。


奥さんも、明日明後日はこられないのよね、と園主に聞こえるように言う。


どうも止める訳にいかない雰囲気。


その内小降りになり雨は止んだ。


結局最後のご奉公と腹を括り立川決勝は諦めた。


博打屋が1000枚掛け終わるのを待っていたかのように17時過ぎに雨が強くなった。


園主からお給金をいただき、雨の園を後にした。


果たして来年があるだろうかと、縁の下に潜り込んで出てこないポチに暫しの別れを告げた。


ポチもすっかりおとなしくなり、園主と同じ衰え方。

来年も会えれば良いがと自転車を走らせたが、他人の心配をしている場合ではないのかとも、我が身のガタガタに気付いた。


ともあれ、今年の梨袋掛け終了。

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