そう思うとドッと疲れを感じ体の節々が痛い(20日)。
朝寝坊を存分に楽しめるのが予定外の余禄。
どうせ終わらせなければならない袋掛けなら、一気にやり終えたいが、園主の方にも都合があるようだ。
消毒は早朝終わるので、その後は、近くの次男宅の畑を手入れしたい様子だった。
本当に農家一筋の人なのだなと思う。
今月に入って、近所に住む園主の妹が脳梗塞で倒れ、集中治療室に入っている。
何時亡くなってもおかしくないのだが、せめて梨の袋掛けが終わるまではもって欲しいと言うのが、園主の奥さんの話だ。
これで、園主の妹が亡くなると、園主の気落ちが途切れてしまうのではないかと心配していた。
長生きすると、多くの歳下の人を見送る事になるのは仕方ないが、最後に残った兄弟の死は殊更残された身には堪えるであろう。
袋掛けが終わるまでに葬儀が入るような事になると、こちらも厄介だ。
その意味では今日(20日)な消毒休みは勿体ない。
しかし、明日明後日で恐らく終了となるのではないか。
残りは自分たちで時間をかけて掛けるだろう。
こうした農事は早いにこした事はないが、何時までにしなければならないと言うものではない。
博打屋としては今週一杯は今の梨園に時間を奪われるが、もう一軒中野島の梨園からも頼まれている。
登戸が終わってからで良いですよ、と女性園主から言われていたが、時々園を見ると、女性園主と嫁さんが袋掛けをやっており、博打屋が手透きになった頃には、もう終わっているかも知れない。
どの園も、やることは同じ時期になるのでなかなか難しい。
袋掛けに明け暮れる博打屋だが、仕事人・外弟子は昨日(19日)、心研テクニカルセミナーで2件のオペに参加した。
イタリアからDr.ジョルジュ、Dr.マルコも来日。
セミナーは無事終わったが、4時間後の深夜便で帰国するDr.ジョルジュとDr.マルコ達と、銀座の天ぷら屋でつかの間晩餐をしたそうだ。
天ぷら屋と言っても色々あるが、何とミュシュラン2つ星『天ぷら近藤』と言うから特筆ものか。
勿論、博打屋は知らないが、どうやらDr.須磨が店主近藤文夫氏の弟子と言うことらしい。
閉店後の特別版にあずかったようだ。
仕事人・外弟子はお店の暖簾と箸袋の店名が、かの池波正太郎氏の手によるものだと聞いても、その池波氏が何者かが分からない(写真)。
兎に角、これまで食べた天ぷらとは全く別物の味に驚くばかり。
中でも白魚の大葉揚げがたいそう気に入ったようだ。
勿論、Dr.ジョルジュ、Dr.マルコも大喜び。
Dr.ジョルジュは獺祭1本を土産に帰国の途についたそうだ。
まあ、時間オーパーのセミナーオペだったので、このくらいのご褒美も良かろう。
猫に小判にならなかったのを良しとしなければなるまい。
貧・忙中閑ありの博打屋だが、仕事人・外弟子たちには充実した忙中閑ありの昨夕だったようだ。