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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『花起こしの雨』

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曇よりとした朝(19日)。


彼岸2日目だが、西からお天気は下り気味。


この時季降る雨を「花起こしの雨」と言うそうだ。


そう言えば、桜の開花宣言もチラホラ届いて来た。


ソメイヨシノに先駆けて、大寒緋桜などは満開を迎えているが、「花起こしの雨」で、春の花は急速に目覚める。

ありがたいことではないか、暖かくなると言うことは。


昨日、3月分のガスの検針票が入っており、見ると2月分のほぼ半額程度になっている。


そんなにも違う暮らしなどしていないのだが、確かにこの何日かは、朝夕のストーブの付け方が減った。


桜の咲く頃は花冷えの日が訪れるが、待ち遠しい夏への手順と思えば我慢も出来る。


早く冬物と縁を切りたいが、来週あたりにはまたそう言う日がやって来ると言う。


今日(19日)は京王閣ダービー「日本選手権」3日目だが、雨になりそうだ。


今週は予定狂いで、幸いにも近場の京王閣G1レースをライブで見られる。


こんな幸運はこの先しばらくないのではないか。


一昨日(17日)の初日から、後半3~4Rしかライブを見ていないが、レースビデオは現場ですべて見ている。


この千載一遇のチャンスに、競輪の醍醐味を味わいたいが、博打屋の場合楽しんでる場合ではなく、お銭にしなくてはならない。


出来るなら朝からライブを見るのが一番勉強になるが、そこは競馬と違い、馬場やら時計やら展開など、流れを肌で感じる要素の少ない競輪だけに、途中参戦も意外に効くのだ。


朝、スポーツ紙を読みながら、余り好きでない日刊スポーツ評論家・山口幸二氏の一文が目に止まった。


前日(18日)、2日目の予想コラムだ。


「特選10Rから村上義弘をピックアップした。昨年の感動的な名古屋ダービー優勝から1年たった。あの熱狂的ともいえるファンからの声援は、村上が戦ってきた道程が間違っていなかったからだと思う。選手は対戦相手とも戦うが、同時にファンとも戦わないといけない。


昔の選手はファンとも戦ってきた。その戦いぶりがファンの胸を打ち、ギャンブルの枠を超えて金網越しに声援を送った。

しかし今は、そういったファンは減ってきたように思う。」


ここまで読んで、山口幸二氏の何時もの村上贔屓話かよと思ったが、途中から中々含蓄のある言葉。


「選手は対戦相手とも戦うが、同時にファンとも戦わないといけない」


結果的に、この予想コラムは思わぬ印象を残すレースとなった。


このレースを迎えたバンクサイド。

1センター辺りから激しいヤジが飛び、ひときわバンク全体に響いた。


G1レースらしく、遠方からの熱狂的ファンの姿の多い金網側だが、その声は新田祐大に対するものだった。


新田のレースぶりへの批判や、その新田を阻止できない他の選手への非難で、その内容は痛烈なものだった。


まさか、ヤジファンは山口氏のコラムに触発された訳でもなかろうが、入場から周回中まで、延々とヤジは飛んだ。


真反対の金網でレースを見ていた博打屋は、新田もファンと戦っているのだなあ、と、聞きようによっては新田ファンなのではないかとも思って聞いていた。


その新田は果敢に飛び出していき、稲垣・村上を捌いたが、ゴール前浅井の捲りに捕まった。


このレース、博打屋は新田からの車券だったので、悔しい思いがしたが、選手ともファンとも戦い、自分の競輪を貫こうとする新田を見たような気がした。


山口コラムは私情に過ぎて車券には参考にならないが、続けて次の一文もあった。


「初日の東龍之介の競りは、見ようによっては中川誠一郎のまくりを誘い出したかもしれないが、彼は自分のスタイルを確立するために戦った。それを続けて結果を出すことがファンと戦い、また支持を受けると言うことだ。」


これは初日10R,三谷竜生の後ろを伊藤保文と競った東龍之介の事だ。


競れば共倒れになることは見えているし、結果的に別線中川を有利に導いた。


片や伊藤は71期42歳。


東は96期25歳。


奈良・三谷の後ろは京都・伊藤が筋。


しかし、神奈川・東も後ろが付いていて、無策は許されない。


周回中から両者の激しい競りは、さすがにG1戦と思われた。


しかし、このレースには山口氏が褒めた以上のシーンがあったのだ。


敢闘門に引き上げた東龍之介は、伊藤保文を待ち受け軽く頭を下げた。


その東の肩に、伊藤はまあまあと言わんばかりに手を乗せた。


一瞬のシーンだったが、成る程と思わさせるシーン。


競輪道、いや、競輪の美学と言うのはこう言う事かなぁと博打屋は眺めていた。


今日(19日)は傘を持っての京王閣。


昨日の3連敗の雪辱で早目に出向いた。


着いた7Rは152210円の波乱で、間に合わなかったのが幸いだったか。


少し荒れ模様の二次予選かなと8Rを検討したが、中川・岩津ラインで固そう。


3着探しの感があったので、好きな石井の捲りに期待した。


結果はすんなり中川の捲りに岩津・石井となり9-1-3,2310円(写真)。


微妙な3着争いを石井が制してくれたお陰。


9Rは地元後閑で一本被り。

オッズを見ている内に、後閑1着が不動のものと思え、最初に考えた、別線先頭同士とのボックスを止め、後閑からのフォーメーションにしたら、何と筒井の捲りに海老根、後閑4-7-3,72280円の決着(写真)。


最初の3・4・7のボックスならと、人気に頼った博打屋は自己嫌悪。


前のレースで出来たタネ銭が気持ちを小さくさせた。


10R、気を取り直して山崎か稲垣かと悩む。


昨日(18日)の稲垣なら、早坂が引っ張る山崎芳仁に期待も出る。


別線からは菅原の捲りが気になり山崎からのフォーメーション。


レースは山崎・菅原・稲垣1-3-7,12880円(写真)と決まったが、何とも薄氷を踏む思いの2・3着。


写真で菅原2着だが、2点節約したフォーメーションは冷や汗もの。


博打屋にもまだツキが残っていた。


既に負けのない戦い。


11Rは明日への駄賃と気楽に構えた。


ここは村上義弘か佐藤友和かの売れ方。


博打屋は佐藤から菊地、村上、原田を買ったが、レースは大荒れ。


人気のない原田が捲り、ラインの小倉との間に別線3番手大槻が3着。


296560円の配当にあんぐり。


一度取ってみたい配当だが、博打屋の買い方では無理。


無かった事にしたいレースだった。


さすがにG1二次予選、何が起こるかわからないと教えられたが、昨日の連敗を脱し、なお少し前進の博打屋は、明日(20日)が正念場と改めて思った。

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