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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『時雨(しぐる)るや』

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1年の疲れがドッと出たような爆睡の朝(29日)。


何時もの陰鬱な週明けだが、今日は違う。


今年最後の週明け、闘い済んで夜が明けての心境だ。


目覚めてしばらく前日の有馬記念を頭の中でリプレイ。


昨日(28日)の朝になって、一転二転した博打屋の本命だったが、エピファネイア、ジェンティルドンナ、トゥザワールドの順に落ち着いた。


この順を決める時にトゥザワールドの位置づけに悩んだ。

単勝候補ではあったが、並み居るG1馬をさておきクラシック無冠のトゥザワールドじゃ荷が重いか。


勝てるものなら、今までに勝っているとの疑問も浮かんだ。


ジェンティルドンナには、引退式を控えた重荷が気になった。


枠順ならギリギリこの馬までと言う意味でエピファネイアが浮上。


JC勝ちの勢いを買ってみた。


しかし、結果はジェンティルドンナ、トゥザワールド、ゴールドシップの順。


切り捨てたゴールドシップに来られては万事休す。


内枠からもう1頭、ラストインパクト、フェノーメノ辺りに頑張ってもらいたかった。


『天網恢恢(てんもうかいかい)疏(そ)にして漏らさず』


老子の言葉に独りうなずく。


蛇足になろうが意味を解説しておく。


「天の網はあらいようだが、決して取り落としなどしない。悪事は露見するし、よいことはそれなりの評価を受けるもの」


このような意味か。


この老子は道教の創始者で、孔子の諸説を排撃し、無為自然の道を説いた。


世間では悪事がバレた時に使うようだが、実は良いことにだって使う。


昨日のジェンティルドンナの単勝に、自らの競馬引退を賭けたと言う仕事人・外弟子。


その日頃を考えると、コツコツと目の前の課題に取り組み、本業と副業の狭間のなかで、義理と人情を秤にかけたような競馬との付き合いを重ねている。


その仕事人・外弟子が、最後の最後、信じて止まない私のジェンティルドンナ!


2着3着なんて何が来よう来まいとどうでも良い、単勝命!と買ったジェンティルドンナが、絵に描いたように有終の美を飾ったのは、正に「天網恢恢疏にして漏らさず」の言葉通りではなかろうか。


それにしても、長らく遠ざかっているWIN5が駄目なら、単勝があるわさと、馬券の基本に戻って、誰しもが取りたい有馬記念の単勝を勝負したのは老子もご覧になっていたのか。


雪で今日(29日)の帰省での「カンポの宿・恵那」はキャンセルせざるを得なかったようだが、ジェンティルドンナが何人もの諭吉を郷里に連れて帰ったことだろう。


しかし、獺祭が好きな仕事人・外弟子故に、まだ競馬会裏書きの小切手にしか過ぎない紙切れを、炬燵の上で並べて楽しんでいるのだろう。


弟子の成果に博打屋はただただ感心しきりの2004年有馬記念だったが、今日(29日)から博打屋のサバイバルが始まる。


明日(30日)の競輪グランプリに向け、博打屋の残業は続く。


今日(29日)は岸和田ヤンググランプリ。


京王閣に出向いたら、岸和田は明日(30日)のグランプリしか発売無し。


急きょ立川まで出直し、立川競輪決勝と岸和田ヤンググランプリ2レースが間に合った。


幸い、昨日(28日)の中山最終レースに続き、立川競輪ファイナルも地元長井妙樹・亀井・茂木1-5-7,6840円を取り負けのないスタート(写真)。



こうなれば、ファイナル・ハンターを目指せと意気込んだヤンググランプリは、よもやの三谷竜生2着でアウト。


負けこそなかった帰途だったが、いつしか時雨の年の瀬。


まだまだ、予断を許さぬ越年稼業。


明日(30日)の岸和田グランプリに望みを託した。

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