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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『文月上弦』

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開け放った窓からソヨリと冷気が忍び込む朝(17日)。


連日の猛暑日と熱帯夜に苦しめられてきた体には涼しさを通り越し寒ささえ感じる。


裸で寝る日々だったが、タオルケットを引き寄せる始末だ。


夏の終わり時分の朝に感じるあの急激な朝の冷気。


もはや今年の夏は先日の猛暑日記録で打ち止めか。


いやいや、そうは甘くなかろうが、つかの間のしのぎやすさを有り難く過ごすしかない。


咳と痰は大まか治まった。

代わりに鎮静化していた湿疹が年中行事のように出始めた。


両脇腹の上部に汗疹のような痒みの元が2~3個出来、何時までも引っ込まない。


ダニなどの虫刺されなら時と共に消失するが、この芯のあるツブは何時までも痒い。


痒くてたまらないと云う皮膚病ではないが、しばらく悩まされる。


前回の発症では部所が徐々に移動し、アザのように赤くなった。


水虫やインキン、タムシの類いの白線菌なのだろうか、皮膚炎は下手に薬を塗ると逆効果となると云う。


これ以上拡大しないことを願うのみだ。


今日(16日)は7月の上弦。

7月盆の送り火の日でもある。

13日の迎え火で招いた精霊を送り出す為の火を焚く。

京都の大文字送り火はその最大のものだが、やはり今は8月盆が主流だ。


我が田舎町でも茄子や胡瓜の精霊馬が門先に見られるのは8月が多く今日は見かけなかった。


尤も、これは明日(17日)の朝に確認しなければならないが、まずないだろう。


上弦の月は右半分が明るいのだが、天体の運行は規則正しく不思議ですらある。

あの黒い部分が地球の影だと発見した人は偉いではないか。


確かに、もし博打屋が南海の小島に漂着し、一切の文明の利器が無いとしたら、太陽と月と星を眺めて何かの法則を見つけなければ日時の推移は全く無くなるに違いない。


真っ暗な新月の翌日には右側から線のような光を放つ月が見え、しかもその月の現れ方も次の日には違っている。


そうして三日月を見て上弦の月を見るに至って、ああ、あれは月なのだと気付いたのであろう。


その証拠に徐々に丸く輝くようになった月を見て満月を知るようになり、その翌日からまたいびつな形の月を見、下弦の月を見るに至って、ああ、やがて真っ暗な夜が来ると予期する知識が付いたのだろう。


南海の小島の波打ち際で、ただ夜空を眺めることしかない暮らしなら、博打屋でもあの光るモノがある周期で同じ形の輝き方を繰り返していることくらい分かるかも知れない。


しかし、博打屋の頭ではそこまでで、太陽と地球と月との関係が作り出す光と影だとは知恵が及ばないだろう。


まして、宇宙や天体と言った壮大なイメージなど思い付く筈もなく、やはりどの時代、どの環境に生きたとしても、博打屋にはそうした能力は備わっていないと思う。


まあ、椰子の木の幹に貝殻で月の形を書き留め、満月から満月までの数を発見するくらいは出来たかも知れないが、それとてそれ以上の天体の法則を探るものには進まないだろう。


今月は23日が満月。

この日は「大署」である。

夏のレジャーは今日から一月がピークではないか。


満月に向かって真夏のレジャーを満喫したいものだが、博打屋にはほど遠い夏になった。


今日は近場の商いは多摩川競艇のみ。


昨日(15日)の弥彦の金子がプレゼントしてくれた僅かな金で這い上がるしかない。


午後遅く多摩川に出向いた。


11・12Rしか間に合わない時間だが、11Rに桑島和宏が出ている。


彼は元船橋競馬の騎手桑島孝春氏の長男で競艇デビューの時から知っている。


久々に桑島氏に電話すると元気そうだったが、まだ息子のレースを現場で見たことがないのだそうだ。


今節は十分優出(優勝戦に出れる)チャンスありですよ、と云うと喜んでいた。


まだクラスはA2だが、この1年優出4回と徐々に力を付けている。


過去5回優出、2回優勝の記録がある。


今節は24号機・68号艇と言う実績機を引き当てているので多摩川初優出も夢じゃない。


今日(16日)は明日の準優への勝負駈けの日だが、桑島和宏は完走で権利持ちだ。


勝負駈けで難解な要素が加わる日だから、博打屋も権利持ちの桑島を上位に考える訳にいかなかった。


3着条件の3艇を選び3連単ボックスを書いたが、買う直前2連単ボックスに変えた。


幸い人気の無い2号艇柳田が勝ち、1号艇堤が2着。


3着に4号艇桑島が入って2-1-4,12750円となった。


博打屋は1-2-5のボックス連単に変えたので2-1,4010円で救われた(写真)。


う~ん、5号艇より桑島だったかと残念だったが、少し読みすぎた。


12R,敗けのない戦いだから撃ってでたのだが、1号艇寺本が1マークを回り直すと言う珍プレーで万事休す。


唯一買っていた3-4-5で回っていたのでやったぜとほくそえんでいたら4・5艇が逆転し24210円に変わった。

そのままでも万券だったのにヘボ向後だ。


多少の手間賃を残して帰宅したが、明日(17日)の順優は桑島を買いたい。


親父の桑島孝春氏はこの和宏一家と住まいをチェンジし、奥さんと下の息子と蘇我の浜野にいるそうだ。


地全協(地方競馬全国協会)の非常勤参与をしているそうで、騎手学校で講演したり、中央競馬との裁決基準の共通化などをやっていると云う。


名誉職で岡部元騎手と同じ立場のようだ。


JRAの今春からの新ルールには疑問も多いので機会があったら桑島氏にも話を聞きたい。


それにしても、競艇学校では何度か挫けかけ、決して優等生でなかったと聞いたが、博打屋が多摩川で彼を見るのは2度目。


是非優勝してもらいたいではないか。

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