そのクリスマス当日に朝から通院話をするのは人生初めての事。
そう書きながら、いやいや、正確には二度目かとも思い直す。
一度は交通事故で入院中。
一度は虫垂炎手術後、退院直後の頃で通院していた可能性がある。
何れにしても、こう言う節目の日の出来事は記憶に残りやすく、特に病持ちの身となると語り草になるものだ。
その意味で、博打屋の今日の通院も、あの年はさぁ~となり得るのだが、その時にはすでに別な通院になっているかも知れぬ。
少し出遅れの年内最後の麻酔科だった。
その報いか、延々と待たされ、病院を出たのが13時30分。
ノルスパンテープ貼って3日目の副作用が今回2週続いているが、果たして因果がどこまでか。
夏に試した時にたまらず剥がした経験から、副作用については認めているが、本来の治療にどこまで有効か、博打屋自身も試したくもある。
Dr.に今回の副作用を話すと止めようかと言われたが、あと1週続けてみたいと申し出た。
夏の時期とは別に、今の段階で最後に残った痛みをどこまで解消してくれるか、3週目のチャレンジに託してみたかった。
Dr.は我慢出来る副作用ならと敢えて中止にしなかったのだろう。
Dr.の読み通り、この帯状疱疹後神経痛はたっぷり今年一杯かかってしまったが、よくぞここまでと思うほど楽になったのは確かだ。
通院は辛いが、改めて医学の力に感謝したい。
登戸の薬局を出たのが14時過ぎ。
さて困った。
有馬記念は刻々と迫り、今日(25日)は枠番指名の公開抽選日。
日銭商売としては、残り少ない日時を無駄には出来ない。
しかし、今日初日の大宮競輪場までは時間的に臨むべくもない。
登戸駅で調べると立川場外か新橋ラピスタがギリギリ選択。
南武線上下で早く来た方とつまらぬ賭けに出ると、同時刻発車。
立川行きが快速だったので、博打屋は飛び乗った。
立川駅を出てバス乗り場に着き、事態の異変に気付いた。
場外時のバスがいない。
もう一度携帯で開催を調べると、立川場外発売だけは、今日明日が無く、明後日(27日)の決勝からとなっている。
単純な博打屋のミスだが、紛らわしい一覧表であった。
時は15時。
今さら何処にも転戦は効かない。
仕方なく再び南武線の人。
立川駅はクリスマスケーキの販売合戦。
逆立ちしても今夜の喧騒と縁のない博打屋は、鬱陶しさと、己れのドジさ加減に辟易しながら帰途についた。
しかし、この時博打屋は確かにポツリと冷たい霙らしきものを顔に受けた。
すっかり冷え込んで来たクリスマス。
おや、ホワイトクリスマスかいなと空を見上げる。
昨夜(24日)のイウ゛の夜空は研ぎ澄まされた刃物のような三日月が、宵の青空に輝いていたが、クリスマスの今夜は雪雲が浮かぶ夜空。
冷え込みが強くなり、ホワイトクリスマスの可能性すらある。
モナコの仕事人・外弟子は賑やかなパーティー後、グランカジノで一期一会の一発勝負。
ロマンスグレーのディーラーのおっちゃんは、2年前のジャポンドクトルご一行様を覚えていてくれたようで、
『Plein soleil』プレン ソレイユ!
太陽がいっぱいと歓迎してくれたそうだ。
ちょうど2~3日前、フランスの某俳優がお忍びで楽しんでいったと、おっちゃんの話し。
今晩は貴方たちがプレン ソレイユとにっこりしたらしい。
ふ~ん、太陽がいっぱいねぇ~。
どうやら勝ち逃げに成功したようだ。
この後は2年前と同じくドーウ゛ィルのクリスマス。
しばし、ジャポンを忘却だ。
その仕事人・外弟子のクリスマスカードのリクエストがあった。
久々の「北の打ち人」氏。
確か努力の絵描きDr.のはず。
何故か博打屋はこの人を思うと、健さん映画『南極物語』の「風連のクマ」がダブってしまう。
仕事人・外弟子の今年のクリスマスカードは、何時もの両折り3面カード(写真)。
トナカイのサンタとシンデレラ姫との話だが、博打屋はシンデレラ姫の話が分からないので、この絵の秘密、奥深さが分からず猫に小判。
しかし、絵は年々軽妙なタッチで上達。
裏には単勝馬券の贈り物が貼ってある。
見上げたもんだよ、クリスマスカード、ですよね、「北の打ち人」さん。