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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『鎮痛の文化の日』

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朝の気温は日増しに冬の近付きを感じさせるが、空の明るさと日差しは、里に下りてきた秋を満喫させる日々となった(3日)。


幸いと言うべきだが、首都圏は好天。


夕方からの冷え込みの予報の1日だ。


しかし、北日本では西から東への偏西風が台風並の低気圧を発生させ、大荒れの気象と言う。


札幌では横殴りの吹雪、青森では初雪、酸ヶ湯温泉では全国一のマイナス2.3度を記録したそうだ。


今日(3日)は「文化の日」。


1946年に日本国憲法が公布されたのを記念し「自由と平和を愛し文化をすすめる」主旨で定められた。


この日は文化の発展に功労のあった人々に文化勲章が授与され、伝達式が行われる。


この文化勲章は1937年(昭和12年)に制定、紀元節・天長節などに表彰式が行われていたが、戦後11月3日の文化の日に移行した。


早速、ノーベル賞受賞者の名も見られたが、博打屋の名が無いのは言うまでもない。


芸能人の名も見られ、それなりに納得するが、今回はキリンとゾウかやと、一人で苦笑した。


それにしても、勲章を載せたお盆を天皇陛下に渡す安倍首相は何故小股を開いた姿勢になるのだろう。


恭しくお盆を差し出すとああいうスタイルになるのか。


そう言えば、大臣の認証式も同じような儀式だが、よくよく考えれば、自分が任命した大臣がコロコロ辞任し、その都度天皇にお出まし願い認証式するのだから、任命責任と言うのは、あくまで国民に対する責任だが、天皇陛下の仕事を悪戯に増やす事にもなる。


何とか辞任を避けたがるのは、その辺りの思惑が大か。


余り知られていないが、今日・文化の日を中心とした一週間は教育文化週間。


我が日本が一番強化しなければならない分野ではないか。


そんな意義深い休日であるが、博打屋は蚊帳の外。


昨日(2日)の天皇賞は、勝った馬に異議はないが、馬券的には魅力ある結果だった。


勝ったスピルバーグは特徴のあるパドックでの歩様で、前走のパドックと同じ気配。


それなりに好調維持と思わせた。


重賞未勝利馬だけに、人気を下げ、博打屋の評価も単勝まで伸びなかった。


単勝は無理と予想したフェノーメノが意外と良く見え、単勝候補と予想したエピファネイアは休み明けらしいテンションの高さで割引き。


単勝候補筆頭イスラボニータには枠順の不利。


消去法で絞るならジェンティリドンナが一番となるが、休み明けも気になる要素。


結局、これだ!と思える候補がいなくなったのは事実。


おまけに、既に死に体の博打屋、思うに買える事情でもない。


悩んだ挙げ句、スピルバーグ・フェノーメノ・イスラボニータの3頭ボックス3連単を買い、イスラ・エピファの1着にスピルバーグ、ジェンティルドンナを加えたフォーメーションで藁をも掴む思い。


しかし、やはり休み明け馬より、トライアル毎日王冠を使った格下馬が台頭。


4コーナーまで内で我慢、直線外に持ち出し、一番伸びるコースを選ばれてしまっては、外枠から好位を取りに行ったイスラボニータと、内枠有利ながら休み明けが響いたジェンティルドンナで決まりかけたレースも、スピルバーグの格好の餌食となった。


どう転んでも、博奕と言うのもおこがましい今の博打屋の馬券。


最終レース3連単5250円を辛うじて取り、電車賃を返してもらって今日に繋がった。


今日(3日)の盛岡JBCも、世が世なら行きたいところだが、しばらく臥薪嘗胆。


久々に何も無い、いや、何も出来ない休日を迎えた。


洗濯したり部屋の片付けをしていたら、盛岡に行くと言っていた馬主のS氏からメールが来た。


盛岡の様子を聞こうと問い合わせた博打屋のメールへの返事だ。


前夜(2日)飲みすぎて朝出遅れてしまったと言う。


どうせそんな事じゃないかと思っていたが、案の定だ。


もう一つの案の定は、飲みすぎて、の前に「お姉ちゃんと」が付け加えられる事。


ハイハイ、同い年だが、財力に雲泥の差があるから、「お姉ちゃん」もなまじ嘘ではなかろうが、そこから先の話しには歳を忘れた無理がある。


しかし、ほぉ~、ホンマかいなと、聞いてあげるのも渡世の義理。


まだ眠いのに起こされたと、不満げだが、博打屋の今日の商いを聞く。


京王閣本場ナイター、松山・金亀杯が決勝を迎えている。

それを知っての博打屋の予定打診。


土日封印の競輪だったが、せめて決勝くらいはと、地味な文化の日を覚悟しているところに、恐らくお姉ちゃんに逃げられて暇をもてあそぶ身となったであろうことなど微塵たりとも見せず、しょうがないなぁ~、盛岡行きそびれたし、京王閣にでも行くかぁ~となった。


14時過ぎにやって来たS氏はいきなり腹が減ったと、場内の飲み屋でアジフライとホッピーを飲み始めた。


博打屋も一杯付き合ったが、博奕場で飲むのは主義でない。


決勝まで2レースあり、手始めに9R、菊地圭尚からだと決め込んで買ったようだが消えてしまい7万車券。


10Rは原田・渓・園田の四国・九州ラインが売れ筋。


原田が固いし、地元・渓が付いていけるか、3番手の園田に交わされるか。


本命党なら絞れる博奕。


博打屋は一捻りで別線を絡ませた。


レースは原田が強く、渓・園田のライン通りのゴール前。


S氏がそのまま!と言った瞬間、2・3着が入れ替わったかに見えた。


回りの親父が、5-2-8だよと言う。


確かにそのように見えたが、スローを見ると5-8-2に見える。


もしかしたら5-8-2かもよ、とS氏に言うと、それじゃないと困ると、5-8の車単と5-8-2の3連単本線の車券を見せる。


幸いにも結果が出て5-8-2,1230円と発表。


逆なら1番人気だが、こちらは2番人気。


本線だから結構なもの。


ニッコリと嬉しそうに、「オッサン、次々」と決勝を迎えた。


博打屋は平原・後閑・神山のボックスが素直と考えていたので先ずそれを買い、抑えに井上・平原の裏表の3着に後閑・地元橋本の2車に絞った。


この3着に神山を入れておけば、結果井上・平原・神山1-9-3,14200円が取れたが絞り過ぎた。


いや、予算の関係上仕方なかった。


S氏は井上からの車券は買っていないので、あっさりしたもの。


博打屋の車券を見ながら、惜しいね、車単で十分だったねぇ~と惜しむ。


残すは京王閣決勝。


しかし、先が長い。

「オッサン、どうする」と言うので、6R梶山裕次郎まで休もうと、また売店で時間潰し。


今回、京王閣に梶山裕次郎が来ているのを博打屋は知らなかった。


朝、レースビデオを見ながら気付いたのだが、7・5着と成績が悪い。


余り調子が良くなさそうだったが、今日は森山・牧・梶山と売れ筋ライン。


S氏に、裕次郎を応援せねばならないし、今日は牧の後ろ、出番ありだよと6Rを薦めた。


「兎に角、地乗りの時声を掛けると応えてくれるからさ」と博打屋が5R終了後のバンクに誘い、金網から裕次郎に声援を送ると、裕次郎は久々の関東ながら声の主を見上げニッコリとした。


ねっ、ちゃんと分かってたでしょ、きっと頑張ってくれるよ、とオッズを見ると、牧を頭に車単は梶山へが1番人気、先頭の森山へが2番人気と、牧中心に売れている。


それを見たS氏もその気になったらしく、牧から梶山と別線中澤を選び、森山を切った3連単を買ったようだ。


博打屋は牧1着に梶山・中澤・市川の2・3着ボックス。


抑えに梶山からの車単2点。

風が冷たくなったバンクだが、金網越しにレースを見守った。


残り一周で森山・牧・梶山が飛び出し、必勝態勢。


やったぜと思った時、3番手の裕次郎が置かれてしまい付いて行けず。


4コーナーを牧が森山を交わし先頭、別線から中澤が伸び牧・中澤・森山とゴール。


うそ?どうなっちゃったの?と博打屋とS氏の前を裕次郎が項垂れて引き上げる。


「やっぱさあ~、名前が悪いよ、梶山だもの~」とS氏の皮肉。


「う~ん、ありゃ余程調子悪いんだな、ホレ、追加配分って言ってたじゃないの」と博打屋が弁解する。


冷え込んで来たので決勝までは居られない。


決勝の前売り買って飯食いに行こうと、調布まで出て、もんじゃ焼きを探したが見つからず、駅前のビルのお好み焼きで体を暖めた。


「オッサン、今なら決勝見られるかもよ」と別れ際調布駅でS氏が言うので、博打屋も前売りが当たれば払い戻しが出来るので途中下車した。


決勝は吉澤・天田・飯嶋ラインが固い売れ筋。


天田か飯嶋かと言う売れ方。

3着探しのレースであるが、候補は佐藤友和か志智。


博打屋は天田・飯嶋・佐藤のボックス。


S氏は別れ際、当たったら写メするよと言っていた。

博打屋に預けると、猫に鰹節になっちゃうかも知れないからとも付け加えた。


レースはあっさりと吉澤が引っ張り、天田・飯嶋・志智1-9-3と決着。


博打屋の買った佐藤は4着。


早速、結果をメールで送ったら、嫌みだねぇ、本当に写メが来た(写真)。


結果は1-9,270円。

1-9-3,1770円。


う~ん、固い所を取りに行ったなと思ったが、車券を預けない筈だわと苦笑。


思えば、松山も京王閣も1-9-3。


博打屋は3番に泣かされたが、まあ、S氏が裕次郎の補填をしたならそれはそれで良い。


何とも皮肉で鎮痛な文化の日だった。

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