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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『長月尽』

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長月晦日の朝は、明るい秋の光と、金木犀の香りに包まれていた(30日)。


腕の痛みは日替わりメニューのように痛みの場所も質も違う。


じっくりと薬が作用してくるのを待たねばならないが、個人差があるので、医者も試行錯誤のようだ。


今日(30日)も神経ブロック予約日で、朝から出向いた。

病院までは1時間。


電車、バスで片道500円。

週2日こんな時間を割けるのは、博打屋と言う浮き草稼業だから出来る事で、バリバリの仕事人なら大変な犠牲を強いられるだろう。


博打屋とて、この神経痛を何とかしなければ暮らしがきつくなるばかりだ。


それにしても、老若男女、病院には人が多い。


医者は相変わらず、何とかするから任せなさい、と威勢が良い。


色々考えてるんだよ、その為に薬も短期分にしてるんだからさぁ~だと。


来週の休診予告が待合室に張ってあったから聞くと、うん、先生は地球の裏側、ブラジルに行くんたわぁ~と声が弾む。


まさかバカンスじゃあるまい、学会のようだが、アンタ週2回の神経ブロックが必要とする患者はどうすんのよ、と聞いたら、翌週の予約を入れていた。


週末(10/3)の神経ブロックと処方薬で1週間安泰にしてくれるのだろうか。


病院絡みの時間はおおまか昼過ぎに解放される。


今日は月末、敵は青森にあり、と治療後の気だるさを引きずって川崎まで出向いた。


青森競輪みちのく記念「善知鳥杯」決勝が9月のラストチャンス。


昨日「善知鳥」を何と読むかと書いて答えをわすれてしまった。


地元の人なら「善知鳥神社」と言うのがあるから知っているだろうが、「ウトウ」と読む。


中型の海鳥でウミスズメ科に属す。


非常に個性が強い鳥で、親子の情愛が深い保護鳥。


翼、尾が灰黒色で全体に灰色っぽい。


見たことがある筈だが、博打屋もあれがウトウだと指差す自信はない。


古代人はウトウ鳥を天空の神々より与えられた神意を地上世界に使わし、人々を善へ導く聖なるものと考え、神使の象徴として「善知鳥」の字をあてたと言う。


「善」は徳の究極。

すなわち神の意志に叶うこと。


「知」は神を祀ることによって神より与えられるもの。


「鳥」は予知能力をもち、天空の神々と地上の世界を結ぶ神の使い。


なるほど、古代文化遺跡の多い青森らしい名前だ。


その由緒深い「善知鳥杯」決勝だけに、9月の決算を委ねたかった。


予定通り、新田優勝を念頭に、武田・神山と後一人で迷った。


3日間見る限り秋田の内藤の意欲は並々ならぬものがあった。


内藤3着が妙と頭にあったが、オッズを見ながら高橋、・佐藤友和の3番手内藤なら、腐っても佐藤かと思い佐藤を選んだ。


3着にもう一人入れれば内藤だったが、月末決算には絞らなければならない事情があった。


結果は新田・神山・内藤1-9-5,21300円の悩み解決の配当だった。


武田・佐藤と続いたが、絶妙のイン強襲の内藤だった。

ありそうで、買ってない車券を見ながら、長月尽をしみじみ味わった(写真)。


踏んだり蹴ったりの2ヶ月。


明日、神無月からの日々に期待するしかない。

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