知人社長K氏の告別式に浦和まで出向いた。
皮膚科の予約を午後に回してもらったので、何とか会葬出来る。
甥っ子のO氏は今日は奥さん連れだった。
久々に会うが超美人の面影は残っている。
一人息子が生まれる前以来だから22年ぶりと言うことか。
互いに浦島太郎だ。
式場のロビーに故人縁の物が置かれてあった。
ラグビーと競馬を愛した人らしい品々(写真)。
6月30日に体調異変を訴え検査、すい臓癌で余命1か月を知らされたそうだ。
以来、会社の後継者などの筋道をきっちり付け入院。
8月24日に亡くなったと言う。
通夜の時に感じたが、真言宗の葬儀は初めてで、その儀式は少々他宗派と異なる。
密教の様式のようで、導師はいきなり読経に入らない。
霊前で語るようにぼそぼそと言いながら、暫く色々なお勤めをしている。
声が小さいので参列者には聞こえないし、しばしのサイレント状態が続く。
やがて読経が始まるが、まるで歌会の和歌を読んでいるような雅な調べ。
通夜では使わなかったシンバルを巧みに響かせながら、哀調を帯びた読経が続く。
時おり読経が語りになり、また読経になる。
その間に焼香が進められるのだが、意外な事に、告別式では一通り参列者の焼香が終わった後、再び親族からの焼香が始まった。
えっ?と初めて見る光景にびっくりしたが、一般会葬者は割愛と言うことだった。
K家菩提寺が真言宗智山派との事で、その流儀に則った葬儀だった。
白菊に埋もれたK氏の顔は驚くほど穏やかで、眠っているとしか思えない色つやであった。
両親・祖父母の写真と共にK氏は旅立った。
雨上がりの初秋の光の中、葬送はしめやかに終わった。
急いで帰宅し病院に出向いた。
皮膚科の再診だが、痛みを訴える博打屋に対して女医が言うには、皮膚科として出来る事は、更に強い鎮痛剤を処方すること位だと。
神経ブロックと言う処置は麻酔科になるが、この病院ではやらないと言う。
何じゃそれは?といささかムッとする。
それじゃ、最初からこの病院では帯状疱疹の治療が出来ない、いや、限度があるのを知っていて、2週間も通わせていたのかいだ。
散々痛みを我慢して、指定された予約日まで待って、来てみるとウチでは出来ないんですよはなかろうて。
この治療が出来るのは、と女医が近場の病院名を2つ上げる。
新百合ヶ丘のペインクリニックか聖マリアンナ、つまり今の病院の本院だ。
何れも自転車で行ける所でもなく、厄介なことだ。
週一しか診療日がない新百合ヶ丘を避け、聖マリを選択し紹介状を書いて貰った。
痛みが強くなるので背に腹は代えられない。
明日(30日)朝一からの受付に行くこととなった。
何度も言うようだが、踏んだり蹴ったりの病気だ。
8月最後の新潟もまたパス。
来週こそは痛みとさよなら出来て、越後爺となりたい。