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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『さようなら、平成大晦日』

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冷え込みがきつくなった大晦日の朝だ(31日)。
自然換気抜群の我が『愁思符庵』も、明け方の冷気が夜具を通じて忍び込んでくる。
季節感たっぷりの平成最後の大晦日を迎えた。
もっとも、毎年博打屋の休日なんて精々元旦くらいしかない。
今日も最後の商いを川口オート王座決定戦に求める。
昨日(30日)の競輪グランプリは脇本に肩入れし過ぎて保険をかけるのを忘れた。
結果的には24400円前後の好配当となったが、勝ったのは脇本に任せた番手の三谷だった。
想定は出来た優勝だったが、読みよりも心情の方を優先させてしまった。
脇本は初めてのグランプリで人気を背負った重圧もあったか、少しいつもらしからぬ組み立てだったか。
若い清水が動いたのがレースをトリッキーにしてしまった感もあるが、寒波の最中の先行は思いの外ガス欠を招いたか。
予想外に失速してしまったので、博打屋の車券はそこで終った。
終わってみれば、ボックスにしておけば取れた車券だが、それは結果論だ。
このところ、競輪グランプリを外している。
平成最後のグランプリも取れなかったし、新田もあの位置から3着は立派だが、またしてもグランプリは取れなかった。
互いに課題を持ち越した。
今日(31日)は川口オートが最後の博奕納めとなる。
この2~3年、何故か暇人の男3人が川口に集まって王座決定戦を戦っている。
その一人、知人馬主がオートにはうるさい。
その男の責任予想の元に、残り2人は越年を託す。
過去2年、ドラマチックな結末を迎えている。
予想大的中で握りしめた車券が、最終周回ゴール目前で落車なんてシーンもあった。
もう一人の知人は死んだ女房の命日数字で買うのだから気楽なものだ。
しかし、これがその知人を助けるのだから捨てたもんじゃない。
先日の競輪ヤンググランプリもその命日車券で当てたそうな。
一昨年の王座決定戦も、落車のお陰でその車券が生き返ったドラマがあった。
それもその筈、その命日の数字は1・2・5の組み合わせなのだ。
競馬でも通用するが、競輪、オート、ボートになると俄然可能性が高くなる。
つまり、競馬は18頭までの数字だから選択肢が多いが、その他の競技では最大9番までの数字しかない。
おまけに競輪では1・2・3・5・7・9番には有力選手が入るし、ボート、オートは内枠有利が常識。
つまり、出現率はかなり高い。
その知人が隠し馬券・車券を何時も買っているのを博打屋は知っている。
それを知った知人馬主は自分の女房に、死ぬなら9までの数字の月日にしろと言って叱られたそうだ。
気持ちは分かる。
命日数字で博奕が当たれば、そりゃそれで生き残った者への救済になる。
しかし、そりゃ女房にいっちゃなるまい。
今日の王座決定戦は予選トップの青山と2位の永井から売れる。
昨日の予選で辛うじて権利を取った鈴木も捨てきれない。
知人馬主が寝ないで検討したと言う結論は、試走タイムを見ないと決めかねると言う。
博打屋は尻上がりに調子を上げている丹村に注目だ。
初日落車の池田も押さえたい。
3番枠を自ら選んだ青山の選択が正解なら、池田、丹村を2着に入れたい。
1番永井が悩ましい。
地元選手だけに売れるだろう。
レース後は西川口で何時ものお好み焼き屋で打ち上げの予定。
営業時間が早まるお好み焼き屋で、親父3人の忘年会ファイナル。
知人馬主は帰るが、命日知人は実家の野田に向かう。
博打屋は夜光バスで雪国か。
もっとも、最後の商い次第だが、除夜の鐘はバスの中になるだろう。
さようなら、平成最後の大晦日。
一夜明ければ平成最後の元旦じゃないか。

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