師走も後半に入り益々年の瀬の気忙しさ。
世間の人は仕事や年末年始の過ごし方に気忙しいのだろうが、博打屋の気忙しさの要因はただ一つ。
金の算段に全て尽きる。
お笑い召さるな。
人間、この期に及んで多忙の要因が金だけと言うのも寂しいものだ。
本来なら年末年始の長期休暇用に仕事を前倒ししたり、年内処理したりの多忙に見舞われるのが正しい人生。
博打屋の如き悩みは、不況時下の町工場の経営者が抱える位で、今どきそれも少なかろう。
努々(ゆめゆめ)、堅気衆は金の悩みが唯一の悩み、なんてさもしい人生を送ってはならない。
昨日(16日)の朝日杯は、内枠馬に目が行き、3連単を取れるシーンがなかった。
アトム、ベルカントにもさほど魅力は感じなかったのだが、内枠だけに、切りきれなかった。
手塚厩舎のアジアエクスプレスはやはり強かった。
パドックでの関係者の下馬評では、アトムと言えば手塚だと、もっともらしいこじつけが囁かれたそうだ。
それも、アトム陣営からの発言だけに冗談とも言えない馬の良さがアジアエクスブレスにはあったが、肝心のアトムが下手な乗り方をした。
ベルカントには枠が良すぎたか。
プレイアンドリアルは見た目通り馬体に緩さがあった。
何れにしても,中々厳しい朝日杯。
当然、博打屋の懐にも厳しいラスト・イン・中山・朝日杯だった。
今日(16日)は4回目を迎える中山馬主会主催「有馬記念プレミアム・レセプション・パーティー」がホテルニューオータニで17時から催された(写真)。
初回からご招待頂き末席を汚しているが、今日(16日)も列席させて頂いた。
有馬記念出走馬主・騎手及び、中山馬主会会員、一般ファン、来賓政治家、JJRA理事長、マスコミ関係者競等々、競馬を愛する人々が今や国民的年末行事となった有馬記念を盛り上げる為の集まりとして定着しつつある。
博打屋は早々に出向き、指定のテーブルで一人酒をやっていたが、原良馬、小坂巖、海外競馬の合田緒氏が同席したので雑談に興じた(写真)。
原氏70代、小坂氏80代と聞き博打屋も恐縮、率先してローストビーフを取りに行った。
この夜は結婚したばかりの福永騎手の都内での披露パーティーと重複しているので、出席の騎手たちは早々と居なくなったが、それでも最後までファンとの記念撮影に応じる騎手もいた。
20時に終わったので、博打屋は西荻で行われている定例飲み会に出向いた。
こちらは烏山のサラリーマン・菊地司始め、日刊競馬の佐藤達夫、競馬ブックカメラマン・米山邦雄等の集まり。
何とかお開き前に馳せ参じ、忘年の盃の流れを頂いた。
珍しく、人並みの年末行事に博打屋も顔出ししたが、どこか今年は気持ちが浮かない。
やはり、晴れ晴れと1年の終わりを迎えられない身の境遇がそうさせる。
残すは最後の有馬記念3日間開催。
3日間も稼がせてくれるのかと、前向きに考えるしかない。
『愁思符庵』最後の一月となるやも知れぬ。