夜半の雨音の大きさに、そんな予報だったかなと思いながら、眠りの続きに入った(12日)。
昨日(11日)は今年一番の気温を記録する暑さだったが、夜は連日の熱帯夜から解放された。
この2~3日、夜中のトイレが極端に少ない。
喜ばしいことだが、もしかすると熱帯夜続きで汗で消えていたのかも知れない。
一昨日(10日)は全休日としたので、気になっていた半夏生を求めて鎌倉詣で。
西日本豪雨被害は、日を追う毎にその規模の大きさを伝えるが、博打屋の先輩宅も1階は全滅と言う。
ボランティアも続々集まっているそうだが、受け入れ態勢が追い付かないようだ。
半夏生は7月2日であったが、この日は天から毒が降るとされ、野菜を食べないとの風習がある。
タケノコにも虫が入り、半夏生以降は食べないとされている。
田植えも終わり、農作業や人々の暮らしもこの日を区切りとする。
そんな日に、半夏と呼ばれるサトイモ科の烏柄杓が葉を白くする。
去年、鎌倉海蔵寺の半夏生を見に行ったが、夕刻になってしまい中に入れず、見そびれた。
代わりに東慶寺の半夏生を見たが、今日はその2寺の半夏生を見たいと思っていた。
まだ、間に合うだろうかと心配だったが、案ずるより行くが易しだ。
朝、早目の行動だったので、円覚寺・松嶺院の坂本弁護士一家の墓でもと思って訪れたが、普段は自由に出入り出来ない。
墓参の方はお花をご持参下さいと、通用口に書かれている。
お花までは用意してないのよねと、墓地を見上げながら仏殿に向かった。
境内は珍しく人影が少なく、こんな円覚寺を見たことがない。
一年でほんのわずかな一時の事だ。
一昨日(10日)は修学旅行生もいなければ、おばさん連中もいない。
外国人、それも西洋系ばかりが目立つ。
方丈に回ると、中を公開していたので上がってみた。
久々のことで、庭園をしばらく眺めていた
。
円覚寺の涅槃図絵には、猫が描かれている。
本当にどうしたものか、人影が少ない。
東慶寺にも2~3人の姿。
目指す半夏生は少し離れているので見ずらい。
気付かない人がいても不思議ではないかも知れぬ。
店の中で食べられるスペースがあるので、思わずビール飲みたさに止まってしまった。
まばらな観光客の通りを眺めながら、この手があったかと、コンビーニエンスと独りごとだ。
亀ケ谷坂の切通しを越えて鎌倉に出て、海蔵寺に向かった。
ここも驚くほど静か。
本堂裏の半夏生は見事に白く佇んでいた。
すると、男性は半夏生の葉が白くなるのは何故かと話す。
あの白い葉は、上から3枚までが白くなるのだと言う。
博打屋はわざわざ海蔵寺まで半夏生を訪ねて来たのだが、半夏生の葉のことなどついぞ疑問にも思っていなかった。
あれは余程無理をしているんでしょうね、緑の葉を白くするのだからと言う。
おそらく、葉を白くすることで、光を反射させ、虫を呼び寄せているはのではないか、本当のところは分かっていないのだがと言う。
こりゃ、ただ者ならぬ御仁と話を聞いていると、ご覧なさい、あのノウゼンカズラと、境内の端を指差す。
正に「凌霄花(りょうしょうか)」ではないですかと言う。
あの花はね、天女に飾り物を届けるとされているんですよ、だから、開ききったまま落ちてしまう。
あの花には、蕾か開ききった花しか付いていないのですと教えてくれた。
昔から、夏を最も感じさせてくれる花として博打屋の好みの花となっているノウゼンカズラだ。
海蔵寺のノウゼンカズラは、月刊誌「かまくら春秋」でも毎年紹介されている。
男性は、原田寛さんの写真ですねと、大変詳しい。
ピタリと時間が止まったままの昼下がりの境内で、訪れる人は皆無となった。
海からの風が遠くこの地にまで吹き渡って来る。
博打屋より10歳歳上のその男性は、35年にも渡り、鎌倉をほぼ毎日訪れている横浜の人だと言う。
仏教に興味があり、もう少し若ければ僧侶になりたかったと話す。
静かな物腰で、今の寺院と宗教の在り方を話してくれた。
舞台は真夏日の海蔵寺境内。
気付くと2時間以上の談話だった。
今年は海蔵寺の半夏生、ノウゼンカズラに出会えたが、それ以上に、心豊かな人物に出会えたのが収穫だった。
昨日(11日)は今年一番の気温を記録する暑さだったが、夜は連日の熱帯夜から解放された。
この2~3日、夜中のトイレが極端に少ない。
喜ばしいことだが、もしかすると熱帯夜続きで汗で消えていたのかも知れない。
一昨日(10日)は全休日としたので、気になっていた半夏生を求めて鎌倉詣で。
西日本豪雨被害は、日を追う毎にその規模の大きさを伝えるが、博打屋の先輩宅も1階は全滅と言う。
ボランティアも続々集まっているそうだが、受け入れ態勢が追い付かないようだ。
半夏生は7月2日であったが、この日は天から毒が降るとされ、野菜を食べないとの風習がある。
タケノコにも虫が入り、半夏生以降は食べないとされている。
田植えも終わり、農作業や人々の暮らしもこの日を区切りとする。
そんな日に、半夏と呼ばれるサトイモ科の烏柄杓が葉を白くする。
去年、鎌倉海蔵寺の半夏生を見に行ったが、夕刻になってしまい中に入れず、見そびれた。
代わりに東慶寺の半夏生を見たが、今日はその2寺の半夏生を見たいと思っていた。
まだ、間に合うだろうかと心配だったが、案ずるより行くが易しだ。
朝、早目の行動だったので、円覚寺・松嶺院の坂本弁護士一家の墓でもと思って訪れたが、普段は自由に出入り出来ない。
墓参の方はお花をご持参下さいと、通用口に書かれている。
お花までは用意してないのよねと、墓地を見上げながら仏殿に向かった。
境内は珍しく人影が少なく、こんな円覚寺を見たことがない。
一年でほんのわずかな一時の事だ。
一昨日(10日)は修学旅行生もいなければ、おばさん連中もいない。
外国人、それも西洋系ばかりが目立つ。
方丈に回ると、中を公開していたので上がってみた。
久々のことで、庭園をしばらく眺めていた
。
円覚寺の涅槃図絵には、猫が描かれている。
本当にどうしたものか、人影が少ない。
東慶寺にも2~3人の姿。
目指す半夏生は少し離れているので見ずらい。
気付かない人がいても不思議ではないかも知れぬ。
店の中で食べられるスペースがあるので、思わずビール飲みたさに止まってしまった。
まばらな観光客の通りを眺めながら、この手があったかと、コンビーニエンスと独りごとだ。
亀ケ谷坂の切通しを越えて鎌倉に出て、海蔵寺に向かった。
ここも驚くほど静か。
本堂裏の半夏生は見事に白く佇んでいた。
すると、男性は半夏生の葉が白くなるのは何故かと話す。
あの白い葉は、上から3枚までが白くなるのだと言う。
博打屋はわざわざ海蔵寺まで半夏生を訪ねて来たのだが、半夏生の葉のことなどついぞ疑問にも思っていなかった。
あれは余程無理をしているんでしょうね、緑の葉を白くするのだからと言う。
おそらく、葉を白くすることで、光を反射させ、虫を呼び寄せているはのではないか、本当のところは分かっていないのだがと言う。
こりゃ、ただ者ならぬ御仁と話を聞いていると、ご覧なさい、あのノウゼンカズラと、境内の端を指差す。
正に「凌霄花(りょうしょうか)」ではないですかと言う。
あの花はね、天女に飾り物を届けるとされているんですよ、だから、開ききったまま落ちてしまう。
あの花には、蕾か開ききった花しか付いていないのですと教えてくれた。
昔から、夏を最も感じさせてくれる花として博打屋の好みの花となっているノウゼンカズラだ。
海蔵寺のノウゼンカズラは、月刊誌「かまくら春秋」でも毎年紹介されている。
男性は、原田寛さんの写真ですねと、大変詳しい。
ピタリと時間が止まったままの昼下がりの境内で、訪れる人は皆無となった。
海からの風が遠くこの地にまで吹き渡って来る。
博打屋より10歳歳上のその男性は、35年にも渡り、鎌倉をほぼ毎日訪れている横浜の人だと言う。
仏教に興味があり、もう少し若ければ僧侶になりたかったと話す。
静かな物腰で、今の寺院と宗教の在り方を話してくれた。
舞台は真夏日の海蔵寺境内。
気付くと2時間以上の談話だった。
今年は海蔵寺の半夏生、ノウゼンカズラに出会えたが、それ以上に、心豊かな人物に出会えたのが収穫だった。