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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『卯月上弦』

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真夏日にもなろうかという、昨日一昨日の暑さから一変、曇よりとした雲に覆われた週明けの朝(23日)。
気分はと聞かれると、まあまあと答えるか。
東京競馬開幕週を曲がりなりにプラス収支で終えたのは何よりだ。
しかし、東西のメインレースを外してしまったのは誤算だった。
フローラルSのパドックを見て、期待したオハナは正直なところ馬体も小柄で、1600メートルまでの馬かなと評価下げた。
東京の2000メートルだから、主力は内枠の馬にしたいと注目した。
サトノワルキューレかサラキアか。
この2頭を頭(1着)にした3連単フォーメーションに落ち着いたが、8枠のパイオニアバイオ、ノームコアには触手が動かなかった。
ノームコアはハービンジャー産駒だから3着に加えたが、パイオニアバイオは全くのノーマーク。
博打屋のイメージとしては、4着に終わったサラキアが、パイオニアバイオの競馬をするだろうと期待していたが、思わぬ伏兵に頑張られてしまった。
芝レースは内枠が伸びていたので、サラキアには期待したが、結果的には4コーナー最後方のサラキアは、外に出すか内に潜り込むか、一瞬の選択肢があったかに見えた。
鞍上はつかさず内に進路を取り、縫うようなコース取りで進出したが、内がゴチャついており、結局は外に持ち出す苦渋のゴール前。
時すでに遅しで、先に抜け出したパイオニアバイオと外を伸びてきたサトノワルキューレのゴール争いとなった。
まさか8枠の2頭に2・3着を独占されるとは思ってもみなかった。
勝ったサトノワルキューレの脚は本番でも魅力的になるが、惜しむらくはサラキアだ。
次走、どのレースになるか、出てきたら黙って買いだろう。
ゾロ目が4回も出る昨日の東京競馬だったが、直線が何とも長く感じさせられるレースが多かった。
その東京競馬場で知人馬主の訃報に接した。
弥生賞の中山競馬の帰りに帝国ホテルの寿司屋で晩餐したのが最後になってしまった。
如何にも官僚出身と言う人であったが、馬も馬券も大変好きだった。
親しく付き合ったのはこの4~5年だが、多摩区生田の住まいで帰りが同じ方向でもあり、競馬帰りの晩餐によく招待された。
半年前から車椅子で競馬場通いとなっていたが、まさかこんなに早く衰えてしまうとは思わなかった。
脛椎麻痺で手足が不自由になってきつつあったが、どうやら下半身が麻痺していたので、痛みに対する感覚が鈍っていたようだ。
腹膜炎を起こしてしまったのが、死を早めたそうだ。
何とも早い別れに言葉も失う。
80歳は過ぎている筈だが、享年は知らない。
今日(23日)はデイサービス顔出しの朝で、早朝より時間を奪われた。
昨日の東京競馬帰りに見上げた月は、上弦に少し足らず、見た目にも半分手前だった。
今日はきれいな半月が見られると思ったが、夕方から小雨も降る空模様となった。
卯月残り少ない。
競馬場からまた一人、懇意にしていた人が消えたのは寂しい限りだ。

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