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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『第62回有馬記念』

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夜明け前、まだ明るさの気配もない(24日)。
メリークリスマスと言うべきか、メリー有馬記念と言うべきか。
とうとう、師走競馬のフィナーレを迎える。
と書き出すのが、長い博奕稼業の常套句だったが、今年は28日に付録のような競馬開催が設定され、有馬記念がファイナルで無くなった。
何とも気抜けのする延長戦だが、多くの競馬ファンはやはり今日の有馬記念をフィナーレとしたいだろう。
暮れの風物詩となっている有馬記念だが、今日はクリスマスイブと重なってしまった。
前回のイヴ有馬記念は11年前のこと。
62回を迎える歴史をひもといても過去6回しかない。
有馬記念を取るか、クリスマスイブを取るか、大人の有馬記念としては、どちらも含めて有馬なのだそうだ。
7時30分の開門風景は、毎年のことながら場所取りの猛ダッシュだ。
馬主フロアもこの日ばかりは異常な人出となる。
一体、どこから湧いてきたのかと思うばかりだ。
年末の挨拶を兼ねて、地方の牧場関係者の来場も多い。
博奕をする環境としては決して好ましくないが、一年の締めくくりだから大晦日に紅白歌合戦を見るようなものか。
今日の有馬記念は、ラストランとなるキタサンブラックとオーナー・北島三郎、武豊騎手のトリオの饗宴になるだろう、いや、なって欲しいファンが大勢押し掛けると予想される。
珍しく、場内の通行規制を昨日から予告している。
ファン投票のキタサンブラック得票率は、去年の79%を上回り79.9%という歴代トップとなった。
早い話、8割の人がこの馬に出て欲しい、勝って欲しい、勝たせたいと願っていると言うことだ。
記録面では、テイエムオペラオーの数々の記録に迫ろうとしている。
今日の引退レース次第で、その金字塔が打ち立てられる可能性もある。
今年の古馬G1は5歳馬が圧倒的強さを見せている。
その観点からも、キタサンブラックの3度目の正直は十分にあり得る。
知人の競馬ブックの吉岡君は、キタサンブラックが2~3馬身千切るんじゃないですかともいう。
何より、パドックでキタサンブラックを見ると、馬格があるだけにいつも立派に見え、消すつもりでいても、この馬を完全無視するわけにはいかないなと思わされるのは確かだ。
そんな好材料の中で、博打屋はキタサンブラックを本命にする気がない。
理由はただ一つ。
秋の天皇賞を激走した馬に対する疑問である。
あろうことかこの馬はジャパンカップも激走して3着確保。
それだけ強いということだが、秋3戦目はコースを中山に移す。
秋の東京競馬は過酷なレースが続いた。
少なくとも東京のG1を激走した馬が、暮れの中山で同じような競馬ができると思うのは如何か。
有馬記念は強い馬ではなく、上手い馬の出番となる。
その意味で評価は下がる。
昨日の大障害はオジュウチョウサンがレコードのおまけ付きで強さを見せた。
今日の有馬記念はどのようなドラマが待ち受けているか。
競馬ファンはそれぞれがシナリオライターだ。
今日の有馬記念は、好きな馬を買うのがベストではないか。
グリーンFの仕事人・海老名君は午後は阪神7Rハムレット。
力はあるがダート変わりがどうでるか。
博打屋は有馬記念の大混雑の中、人酔いしそうだが、悔いのない馬券を買いたい。
今日は有馬記念が11Rであることをまず気を付けたい。
中山9Rステイブラビッシモ、ウインヴォラーレ、イチダイ、チャロネグ、コスモジャーベ。
中山10Rモルジアナ、メイショウワダイコ、グラスエトワール、ヒカリブランデー、プレシャスエース。
中山11Rスワーヴリチャード、ミッキークイーン、サトノクラウン、シャケトラ、プレスジャーニー。ヤマカツエース注意。
阪神9Rミッキーマインド、サンラモンバレー、アドマイヤアルバ、タガノタイト。
阪神10Rラヴィエベール、アドマイヤジョラス、マイネルレオーネ、サトノリュウガ。
以上、有馬記念は欲目に溢れた馬券になりそうだ。
2~3着候補にレインボーラインも気になっている。

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