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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『立秋台風』

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台風5号上陸の西日本で、列島は警戒態勢の週明けを迎えた(7日)。
今日は『立秋』であり、暦の上では秋の始まりとなる。
二十四節気の一つで、大暑から15日目だ。
暑さはまだ厳しいが、朝夕の風や自然の変化にかすかな秋の気配を感じる頃と言うのが暦上の定義だ。
そろそろ梨が実る頃というのはあっているが、亜熱帯化した近年の日本列島には、新旧暦の差を差し引いても違和感のある定義となった。
しかし、秋の名を聞いたとたん、台風5号の上陸とは、台風も律儀なものよと感心する。
台風には「野分け」という古典的な表現もある。
秋は野分けの季節でもある。
その台風5号はアウターバンドという、耳新しい気象用語を教えてくれた。
名古屋・豊橋ではそのアウターバンドによる竜巻で被害が出た。
湿った空気が流れ込み、積乱雲や竜巻を発生させる気象現象だそうだ。
更に、台風の中心から数百キロ離れた山梨県大月で線状降水帯が発生し、記録的豪雨をもたらした。
関東地方は午後からの影響が予報されていたが、降ったり止んだりの空には雨雲が断続的に流れ、夜には風も伴う降雨となった。
博打屋は所用で今週は開店休業の週始めとなる。
唖然とした昨日(6日)の新潟競馬レパードS、ローズプリンズダムの優勝であったが、余りにもエピカリスに人気が被りすぎたか。
人気上位馬が走らなすぎたと言うしかないが、固い固いと予想されるレースこそ、こうした落とし穴があるものだ。
外国遠征帰りの馬の危険性はエピカリスにもあったので、心つもりはあったが、さりとて、2着サルサディオーネまでを買うには金が幾らあっても足りない博奕であった。
ガックリとした新潟競馬だったが、昼間の仇は夜の川崎競輪電話投票で深谷が果たしてくれた。
少しばかり救いのあった「土用明け」の昨日であったが、二の丑の鰻を食べるには至らなかった。
いつぞやの夏、会津若松の老舗うなぎ屋に入ると、床下の生け簀にうなぎが泳いでいるのを見せてくれたが、あの時のうなぎの味が忘れられぬ。
値段を気にしながらのうなぎであったが、確かに旨かった。
今年は叶わなかったが、もう一度土用の丑に訪れたいうなぎ屋である。
その土用も明け、立秋を迎えたが、今週はお盆ウィークを控え、大人の夏休みが始まる。
民族大移動の週末だろうが、さてどうするか。
博奕もお盆興行前の静かな谷間の週始めだ。

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