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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『半夏生過ぎて』

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朝から蒸し暑く、各地で今年一番の夏日、真夏日が予報されていた(3日)。
前夜の都議選開票番組を見ていて寝不足の週明けの朝だ。
最後の1議席の行方まで見ていたのだから日付をまたぎ、そりゃ遅くもなる。
おまけにこのところ薬を減らしているので、寝つきが遅くなった。
眠れないので本を読むと益々頭が冴えてくる。
困ったものだ。
その本も小説ならよいのだが、必要に迫られて『たちまちうまくなる字の本』(小林龍峰)を読んでいるので、つい寝ながら字の書き方を指でなぞったりする。
そうすると益々寝つけない。
加えて、「えっ?」と思う事に出くわす。
今さら人に聞けない恥ずかしい話しの類いではないが、昨夜も「しんにょう」という名称にドキリとした。
あれは「しんにゅう」じゃなかったのかと、博打屋は長年に渡る勘違いに気づいた。
「進」についている「にょう」は「しんにょう」で、「建」についているのは「けんにょう」、あるいは「延」についているのは「えんにょう」、「直」についているのは「ちょくにょう」という。
広辞苑を引くと、「しんにゅう」の方にはシンニョウの訛りとだけ記載され、「しんにょう」の方には漢字の繞(にょう)の一つと説明がある。
「しんにゅう」の記載もあるので、博打屋がこの歳まで何一つ疑問を持たずに覚えていた「しんにゅう」は、「しんにょう」の訛ったもので、間違いではないが正しくないと言える。
さらに言うなら、博打屋の記憶の中には「にょう」(めぐる・めぐらす・饒)というものがなかった。
この「にょう」は「繞」「饒」の字が使われるが、書き方としては「三折の法」という書道の書き方を取り入れるときれいに書けるそうだ。
これは、漢字の右払いをするとき三つに折れるように払う方法で、一・ニ・三と三折させる。
この考え方を発展させたのが「しんにょう」の書き方で、「払い」より角度が平らになるだけのことである。
「にょう」の書き方は一、ニ、三としっかり折ることなのだ。
この時、一と三は平行にすると綺麗な漢字となる。
こんな事を真夜中に学び直しているのだから、寝れる訳がない。
改めて、漢字・ひらがなの成り立ちを見直すと、如何にいい加減に覚えて来たのかがよく分かる。
昨日(3日)は場外競馬に専念だったが、暦の上では七十ニ候の一つ「半夏生」であった。
夏至(6/21)から11日目、小暑(7日)の前日までを半夏生という。
「半夏」はカラスビシャクという毒草で「半夏生」とは、この毒草が生える頃という意味。
梅雨が明け田植えも終わり、よく大雨が降るので「半夏雨」とも言う。
この日は天から毒が降るので野菜を食べず、竹の節に虫が生じるので以後筍を食べないとされている。
農作業や人の暮らしのひとつのけじめとする風習が伝わっている。
『水がめに虫の湧きたり半夏生』(上村占魚)
昨日(3日)は競馬だったので、植物の「半夏生」を探しに出掛けられなかったが、そろそろこの半夏生の季節である。
「半化粧」とも書かれる花だが、去年東慶寺で見つけた。
近々訪ねてみたい。
今日(3日)から京王閣ナイターが始まり、昼間は宇都宮場外発売である。
商い場は近くにあるが、睡眠不足と急激な気温上昇に戦意も鈍る。
京王閣チャレンジやガールズには新人デビューがあるので見ておきたくもある。
宇都宮も初日だけに手控えざるを得ない。
午後遅く出向き宇都宮特選を参加したが、214910円という大波乱で蒸し暑さもマックスになった。
ガールズには地元梅川風子がデビューし、在校成績1番の評判に人気を集めたが、先行するもピタリ中川諒子にマークされ、4着に沈んだ。
今日(3日)はチャレンジ共々、人気の新人が消えるという波乱含みで、むしろビジネスチャンスかとも思われたが、博打屋は黄昏時の見物と我慢を決め込んだ。
買うなら明日(4日)かなと思うが、台風3号の接近で、今日の暑さも消え天気の悪化が心配だ。
「半夏生」の翌日の今日(3日)は真夏日も記録される所もあった暑さだが、この期間には大雨もある。
明日(4日)は梅雨前線が刺激され雨予報だ。
熱帯夜の今日だが、また漢字の勉強で眠られぬ夜となりそうだ。

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