昨日中山競馬場に来客があり、競馬後久々の懇親。
しかし、博打屋より3歳上のYさんは、昨年末肺炎の疑いで体調を崩したとの事で少し痩せて見えた。
一方、30代のS君は以前から2つ目の会社に就職しており、益々体格が立派になっていた。
4年前の東日本大震災の時には、実家のある陸前高田で父親の消息が2~3日分からず、使えない東北自動車道をさけ、日本海側から何時間もかけ陸前高田に辿り着いた経緯がある。
幸い父親は車で隣町に移動中の出来事で、避難する時間があり助かった。
地元の復興はどうかと聞くと、いわゆる復興バブルの感だと言う。
そのS君が復興とは一体何でしょうかね、と聞く。
元々何も無かった町だから、何をどうすれば復興になるのか。
地元では、震災で被害を受けた程度差に準じた住民間の微妙な温度差もこの4年間に生じつつあると言う。
皆、言葉にこそ出さないが、家族を失った人、家屋を失った人、幸い難の及ばなかった地域の人、などの気持ちには、各々に違いが生じるのだろう。
午後から来た2人だったが、Yさんは馬券を殆ど買わない人で、若いS君は何年か前牧場勤務の経験があったり、競馬クラブ会社の社員であったりしたので楽しそうに買っており、後半好調に当てていた。
日曜の競馬は予報したように戸崎騎手の大ブレーク。
後半は田辺騎手にその波が受け継がれ、博打屋も最終レース、バンズームの田辺騎手3連勝目に期待、バンズームの力に賭け飲み代を確保した。
しかし、Yさんの酔いが早く、如何にも辛そうになったので急いで切り上げた。
本人は、最初の医者の診断と、替わった医者の見解が違ったりしたようだが、結論は案ずるに及ばず、との検査結果だと言う。
しかし、2人共今の時代に煙草を吸う。
若いS君にはまだ影響は少なかろうが、年輩のYさんには長年のツケが回って来てもおかしくない。
昨夜(15日)の弱々しさは、早寝の習慣とも言えるが、何とも気になる体力の衰えに見えた。
今日(16日)はいつもの気だるい週明けだが、今週の予定を立てねばならない。
明日(17日)は病院で半日が潰れる。
先日來、梨の摘蕾依頼も来ており、そちらも予定に入る。
最も悩ましいのが、明日から京王閣で始まる「日本選手権競輪G1」だ。
地元で6日間も行われるG1レースだけは、正に博打屋の為の6日間と言える。
しかし、天気が一気に春めくと、梨の蕾は待ってくれない。
どの程度の様子か、今日見に行く約束を先週の電話で伝えておいた。
午後、登戸に出向き園を訪ねて愕然とした。
摘蕾どころか剪定が3割程度しか済んでいない。
90歳になる園主が一月も前から電話してきていたが、摘蕾だと言っていたのでまだ時期尚早と思っていた。
恐らく園主は自分のいつものペースで剪定をし終えると思っていたのだろう。
しかし、体が付いていかなかったり、寒かったりの事情でこの時期にずれ込んで摘蕾と同時期になった。
園を見渡す縁側に座りお茶を飲みながら博打屋も少々後悔した。
これ程の剪定なら今月初め辺り、暇のある週にやっておきたかったではないか。
園主が剪定もやってくれと言えば、それなりの心つもりもしたのだが、よりもよってこの週にこの膨大な作業。
やってやれない作業ではないが、明日から金曜までが全て潰れる。
その不都合も胸の内にあるのだが、それ以上に心配は、園主の気に入る剪定が出来るかどうか自信がない。
今まで、この園での剪定依頼は無かった。
従って博打屋も剪定は4年振りになる。
梨作業で剪定は一番難しい作業だから、援農ポランティアでは一番依頼の少ない作業だ。
梨の収穫を左右する作業だし、梨の木作りにも通じる。
ボウボウと伸びた新梢の中から花芽、葉芽を見極め、尚且つ間隔を保ちながら棚に倒すべく枝を残し他を切る。
頭では解っている事だが、いざ梨の木を見て、枝作りのイメージをしなければならない。
「こりゃ、時間かかりますよ」
と、少々話が違うじゃないのと分からせようと言ったのだが、老園主は「なあ~に、考えてる前に切っちまえばいいだ」と平然と言う。
仕方なく、明日(17日)午後から始めてみましょうと園を後にした。
何とも大変な事になった。
京王閣も行けないし、剪定のプレッシャーもある。
さて、どうしたものか、いっそ雨続きなら梨は休め、京王閣に詰められる。
明日からの事を考えると、今日の商いだ。
近場は西武園決勝だが、高松競輪もA・S級決勝とガールズ決勝を迎えている。
時間的に新橋ラピスタが妥当で、高松決勝3個レースを標的とした。
手始めの高松10RA級決勝。
売れ筋ではないが岡山の田中勇二・黒田大介ラインの捲りに期待し、別線から成田恭一を選び、人気ラインを捨ててみた。
結果は田中が黒田連れて捲りきり成田が3着。
3-8-1,13420円はいきなりの資金(写真)。
ラッキー!と敗けの無い商いに残り2個レースに挑む。
11Rガールズ決勝は田中まいと中村由香里の一騎討ち。
まとめて勝負か、の誘惑に駆られたが、どちらを1着にしても配当は安い。
この2人に誰かが割って入ればそこそこの配当。
しかし、その第3の選手が難しい。
結局、田中まいを1着に2・3着を地元・竹井史香と中村に絞ったが、結果は2着に高木真備が逃げ残り、中村は3着。
危うく田中・中村の銀行レースの誘惑から避けたと言うべきか。
12RS級決勝は矢口・稲村ラインが売れ筋で、稲村が人気。
博打屋が狙ったのは小原太樹ラインに稲村を絡める車券。
しかし、意欲的な稲村は良かったが、小原が失速、代わりに別線バラバラの2・3着で万車券。
博打屋には頭に描けない結果となった。
連敗はしたが、敗けのない資金配分で少しばかりの手間。
いつの間にか降り始めた雨に打たれてしまった。
昨夜(15日)、深夜の羽田から飛び立った仕事人・外弟子は雨のローマに降り立ったそうだ。
先ずは1件目Dr.須磨のオペ。
ROSS術と4本のバイパス形成術、更に心房細動に対するMAZE術を追加。
ボロボロの血管で難航したそうだが成功したと言う。
8時間21分の奮闘。
日曜の苦い競馬結果の悔しさはどこかに飛んだ事だろう。
2件目はDr.ジョルジュのオペのアシスト。
上手く行けば良いのだが、Dr.ジョルジュのテンポを既に主治医Dr.須磨から試されているので大丈夫だろう。
博打屋はこの2~3日、涙目に襲われている。
一気に花粉症が目にもやって来た。
何とも辛い事で、他人様の辛さが良くわかるようになった。