『愁思符庵』の庭の大木、椿が花を咲かせた(写真)。
去年の暮れに活けた玄関壺や竹筒の千両や南天は、見事にヒヨに食べられてしまった。
鳥たちも今が一番食べ物に苦労する頃だ。
先住猫はたまにやって来る。
窓を閉めているので、余り寄り付かないのだろう。
缶詰め餌はさすがに古くなったので捨てた。
代わりにダイソーで買った猫用のカニ風味の乾きものをやったのだが、フンフンと臭いをかいで食べなかった。
わざわざ用意してやったのに、贅沢な猫だ。
今日(16日)は「藪入り」。
今は余り馴染みのない言葉で、暮らしの中に溶け込んでいない。
そもそも、奉公人なんて制度も世間じゃあまり見かけない。
昔の武家・商家などで働く人を奉公人といったが、正月16日とお盆16日は親元に帰ることが許された。
これを「藪入り」と呼んだ。
盆の16日を「後の藪入り」とも呼んだ。
1日中休みをとって良い日なので、待ち遠しかったことだろう。
これは、旧家が祖先を祭る大切な行事の日だから、奉公人はむしろ邪魔だったのだろう。
しかし、年2回の「藪入り」だけが公休とは、今じゃとても考えられない。
週休2日が当たり前の時代に「藪入り」の有りがたさなど分かる筈もない。
しかし、今日の博打屋は開店休業やむ無く、公休を頂き裁判所行きである。
昨日出来上がった訴状をいよいよ提出である。
午前中に済ませようと川崎まで出向いた。
郵便局で収入印紙を買って出向き、簡易裁判所の担当官を訪れた。
訴訟内容の拡張に伴う裁判費用の一部である。
担当書記官は訴状に目を通して、印紙を貼って事は終了した。
後は相手方からの答弁書を待つのみだ。
午前中に用件が済んだので、しばらく裁判を傍聴した。
交通事故過失致死の弁論。
傍聴するとよく分かるが、裁判と言うのは書類のやり取りで、検察官、弁護人とも、書類の大荷物を持参する。
若い検察官だが、風呂敷に包んでおもむろに机の上に置いている。
風呂敷を使うのは伝統のようで、いつぞやの若い女性検察官は両腕に抱えて入廷していた。
今日(16日)は大宮で記念レースG3の2日目。
好天に恵まれたので行きたくもある。
大宮競輪にはしばらくご無沙汰だが、さすがに川崎から出向くのは躊躇した。
裁判所の目の前に競輪場があり、車券ならそこで買える。
しかし、もっとも安上がりは裁判傍聴である。
いささかの迷いも生じたが、飲んだ薬が効いているのか、無性に睡魔が襲う。
傍聴席で寝るわけにもいかず、競輪場に移動しレースを見ながら居眠りをしていた。
車券は最終レースを手出ししたが、居眠り代を取られてしまった。
明日の大宮準決勝に触手は動くが、中山が始まる。
開店休業続きの今週だったが、寒中馬券で暖まりたい。