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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『少年老いやすく』

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肘を中心に痛み、痒みが増してきた(25日)。


吐き気の収束と引き換えに、腕の痺れがきつい。


あちらを立てばこちらが立たず、正に一難去ってまた一難。


一体どうなるのだろうかと気の滅入る日々だ。


今朝は何回目になるか、恐らく7回目辺りの神経ブロック予約日。


連休を挟んだこの間の報告もしなければならないが、それすら気が重い。


ああだのこうだの聞かされる医者も面倒くさかろうが、説明する患者もきつい。


うんうん、考えるからサーと気軽に言う前に、治療方針やら薬の説明やら、何か打つ手があるのかなど、患者の疑問や不安に答えろやと思いながら、雨の中を出向いた。


医者は一通り話を聞いた後で緩やかな漢方を処方した。


痒みはむしろ良い傾向と言うが、そう言われたってねぇ~と、ブロック注射後の15分の安静時に思い浮かべていた。


漢方はツムラ18と通称されている薬。


正確にはツムラ桂枝加朮附湯エキス顆粒。


読み方も解りゃしない薬だ。


今は薬局で処方薬についての説明書をくれるので、詳しくはそれを読めと言う事か。


関節痛、神経痛、関節の腫れなどに効果があると書いてある。


何でも良い、効いてよねぇ~と祈るような気持ちで飲んだ。


しかし、夕方からまた軽い目眩。


神経ブロック治療後だけに体への負担はあろうが、今まで余りなかった。


夜にかけて腕の痛みは強くなるばかり。


一体どうなってるんだと言いたい。


思えば世間は今日(25日)ペイデーか。


出費一方の博打屋は身の細る月末週。


神経痛が尚更堪える。


昨日(24日)から「結核予防週間」が30日まで始まっている。


1962年(昭和37年)に制定され、結核発病の絶滅を目指している。


現代なら救われた命が限りなくあったはずの結核も、余り危機感が無くなったのか。


今日の病院でも、予防週間を喚起するようなものは見受けなかった。


『少年老いやすく学成りがたし

一寸の光陰も軽んずるべからず

いまだ醒めず池塘春草の夢
階前の梧葉すでに秋声』


儒学者・朱子の有名な詩だ。


朱子は朱熹(しゅき)とも言われ、朱子学を起こし、これを官学とした江戸幕府から重用された。


日本にとっては影響大の人だ。


少年老いやすく、とは身につまされる昨今だが、月日が経つのは本当に早い。


無理もないのだ。


昔、雷と月と日とが一つ宿に泊まったそうだ。


雷が目を覚ますと月と日がいない。


女中に聞くと早立ちしたと言う。


雷は感心して答えた。


「月日のたつのは早いものだ」と。


すると女中が聞いた。


「雷様はいつ出発で?」と。


雷曰く、「さよう、夕立じゃ」。


朱子学の教えにあるのかないのか知らないが、ともかく、月日のたつのは早い。

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