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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『弥生朔日』

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春本番かと期待を抱かせた弥生朔日だったが、寒さ逆戻りの雨模様(1日)。


春雨と呼ぶには寒々しい。

久々の競馬予報アップだが、速報版からスタートとなった。


『国破れて山河あり

城春にして草木深し

時に感じては花に涙をそそぎ

別れを恨みては鳥にも心を驚かす

烽火三月に連なり

家書万金にあたる

白頭をかけばさらに短く

すべて簪(さん)にたえざらんと欲す』


弥生3月の声を聞き、何故かこの詩が思い浮かぶ。


杜甫作『春望』と題された五言律詩。


杜甫は712年~770年2月25日没の唐代の大詩人。


詩聖と称され詩風は長く後世の軌範となったと言う。


当時の暗い世相、祖国の悲運をうたった詩が多い。


この『春望』もせっかく仕官した職を賊軍の捕虜となり失った悲運を詠ったもの。


玄宗皇帝への反乱で戦が長引き、長安の都が荒廃した様子を嘆いたものだ。


楊貴妃に心を奪われた皇帝玄宗の失墜で国は乱れた。

冒頭の句は余りにも有名だが、「白頭をかけばさらに短し」「すべて簪(さん)にたえざらんと欲す」の句も良い。


すっかり白髪となった頭を掻くと髪も短く、簪(かんざし)を止めることもままならない、と嘆いている。


春の中山競馬初日に思い浮かべるのも異だが、2月の大雪で幽閉の日々の境遇を思うと、この『春望』も味わい深い。


長さこそ保っている博打屋の頭髪だが、染めているのかと言われた黒髪にも、白いモノが混じり始めた。



さて、春の中山競馬場の開幕、河津桜も咲き始めた。


『春望』ではないが、中山競馬場の風景も変わりつつある。


クリスタルスタンドと呼ばれた建物の解体工事が始まり、防護壁に取り囲まれ、景観が変わった。


ここにも時代の変遷が垣間見られる。


跡地には何も建たないと聞いている。


今日から新人調教師、騎手のデビュー。


新しい門出はここにもある。


1月を闘病に伏した仕事人・外弟子は2月に本業復帰、2月末にはアメリカでのオペに復帰した。


東京競馬が2週連続中止でWIN5の出番もなく、TV観戦に過ごしたようだ。


今週は病み上がりの仕事の慰労を兼ねた静養、予報はお休みとなる。


博打屋は中山7R,ダークシーカー休み明けだが狙ってみたい。


中山10R,ラフレーズカフェ、スマートオリオン、レモンチャン、キングオブロー、ロンド。


中山11R,タイセイファントム、ナガラオリオン、エーシンレンジャー、アドマイヤサガス、ホクセツダンス。


阪神11R,ミッキーアイル、エイシンブルズアイ、フェルメッツァ。


小倉11R,プランスペスカ、アーカイブ、ゴールドブライアン、アドマイヤネアルコ、トルークマトク。


後はパドックからだが、電池切れになりそうだ。

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