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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『平成有馬記念ファイナル』

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午後から雨予報の東京地方(23日)。
5時30分に家を出た時は、生暖かい雨上がりの気配。
日の出には程遠く、辺りはまだ闇であった。
夜明け前の師走後半3連休中日。
平成最後の有馬記念かと思うと、何だか感慨深いものがある。
きっと記憶に残るだろうが、ハテ、なら昭和最後の有馬記念が記憶に深いかと問われると、そうでもない。
30年前の事でもあるし、それにあの時は、これが昭和最後の有馬記念になるかもしれぬとは、誰も口にはしなかった。
変わると意識していたら、博打屋も記憶に止めているのだろうが、昨日の事すらおぼつかない今となっては、30年前の事など論外だ。
タマモクロスがオグリキャップに負けた年だったか、サクラスターオーが落馬した有馬だったか、多分前者だろうが、出来事としてはドラマチックでもあった筈だ。
その30年前と違い、今回は元号が変わるとはっきりしている。
ならば、しかと記憶に止めようではないか。
それにはまず馬券を的中させることが一番効果的。
もっとも、今さら記憶に止めても、思い出す残りの歳月が余りないのが皮肉ではないか。
30年後に、平成最後の有馬記念はなぁ、ありゃはっきり覚えておるぞ、なんて振り返るシーンはまず無いのだ。
ならばせめて10年後に思い出せるよう、記憶に残る馬券にしたいものだ。
「おうおう、平成最後の有馬記念なぁ、ありゃはっきり覚えておるぞ、オジュウチョウサンと言う障害帰りの馬に武騎手が乗ってのう、何故か1番枠まで引き当てて人気を被ったレースじゃった。その前の年は武がキタサンブラックで前年2着の雪辱を晴らして大騒ぎしたもんじゃったわ。まあ、平成の盾男と呼ばれた騎手だから、あの時代はこの騎手で競馬が隆盛したようなもんじゃ。競馬会ものう、持ちつ持たれつで平成を凌いだようなもんじゃった。あの時ゃ2年連続1番枠じゃなかったかのう、公開抽選ったって、なんとでもなるで。1番枠なんてそうそう偶然は重ならないわ。でもまあ、そんなことは皆忘れとるじゃろうが、とにかく3番人気辺りに祭り上げられたんじゃ。果敢に逃げたけどのう、所詮平地競馬では実績のない馬じゃ、客寄せパンダにしかすぎなかったわ。でも、ファンは喜んだわな、有馬記念だからのう、祭だからのう、ファンは馬券など二の次じゃ。だが、わしゃそうはいかんかったわ。こんなチャンスはまたとないと、オジュウチョウサンをカモにしたわな。でも、あの年の有馬記念は難解じゃった。ダービー馬が2頭出てたが、マカヒキが終わった馬のように扱われていてのう。一つ下のレイデオロが一番人気だったか、まあ、ありゃ勝っても不思議じゃなかったが、わしゃ3歳馬のプラストワンピースっつうのが気になっとった。クラシック無冠で終えた馬で確か3歳馬1頭の挑戦だった。G1馬が7頭も出てたはずじゃが、無理を承知で狙ったんじゃ。有馬記念はのう、どこか忘れ物をしてきたような馬の出番と言うのは、長年の知恵じゃったしのう。もっとも、それまでの有馬記念のドラマは復活っつうのもあった。そう言う思いもあったので、わしゃあの年は悩んだもんじゃ。マカヒキ復活なんて勝手にドラマを描いたりもしたもんじゃ。もう一つ悩んだのがモズカッチャンと言う牝馬だった。紅一点じったと思うが、あの馬には何度か世話になった年じゃった。こりゃ買わなアカンわと押さえたね。
3歳馬、牝馬、復活ダービー馬と来たらラストランホースと言うのも買う要素だったね。サトノダイヤモンドと言う、5歳馬世代ではマカヒキより強いと思った馬じゃ。燃え尽きた5歳世代と言われたもんじゃった。復活には最適じゃった。後は外国人騎手よ、あの頃のトレンドじゃったんだよ、何でもかんでも外国人騎手を買ってりゃ、馬券は何とかなったもんじゃった。難しかったが、馬券を取りゃ記憶に残るもんじゃよ。キセキが抜け出したが、ブラストワンビースが猛然と来たね。モズカッチャンも内を突いてきたし、マカヒキとサトノダイヤモンドも伸びてきた。レイデオロは馬群で抜けだせずだったな。ブラストワンビースとモズカッチャン、マカヒキで決まった時は、ワシの人生も無駄じゃなかったと涙がでたもんじゃ。わしゃ、あの時の興奮は昨日のことのように覚えてる。そりゃそ~だろ、この歳のワシがこんな海の見える別荘で暮らせてるのもあの有馬記念の馬券のお陰じゃ。若い女房ももらった。ほれ、あの浜で泳いでるのが今の女房だよ。平成最後の有馬記念の贈り物だ、人間長生きするもんじゃよ、のう青年」
競馬は何が起きるか、何が災いし何が幸いするか分からない。
昨日の平成最後の中山大障害は記憶に残るレースとなってしまった。
落馬以外馬券から外れることがなかったであろうアップトゥデイトがよもやの落馬をしてしまった。
ライバル、オジュウチョウサン不在で、勝って当たり前となったのが災いしたか。
今年の漢字「災」を地でいった。
その災いのお陰で馬券は魅力的なものとなった。
これも競馬と言う博奕だ。
今日(23日)は有馬記念で競馬場は異様な人出と熱気だ。
毎年思うことだが、馬主フロアもごった返している。
どこから湧いてきたのかと鬱陶しい。
日頃から競馬場に足を運べよと、ムッとしながら馬券に勤しむしかない。
グリーンFの仕事人・海老名君はお休み。
博打屋は中山9Rサトノグロワール、トラストケンシン、マスターコード、グリントオブライト、マスラオ。
中山10Rタガノヴィッター、ビックリシタナモー、スピールアスール、アスタースウィング、プリサイスエース。
中山11Rブラストワンビース、モズカッチャン、マカヒキ、サトノダイヤモンド、キセキ。レイデオロ、パフォーマプロミス注意。
阪神9Rトスアップ、アーテンフォレスト、ルプリュフォール、カヌメラビーチ、ウルクラフト。
阪神10Rエアアルマス、フライングレディ、アルジャーノン、ブルベアトリュフ、ペルソナリテ。
以上、平成最後の有馬記念、乾杯!

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