『彼岸明け』

雨上がりの明るい朝(24日)。
一雨ごとの暖かさを、肌で感じさせてくれる春の陽光だ。
今日は彼岸明け。
7日間の彼岸が明けることになる。
サンスクリット語のパーラミターは波羅蜜多(はらみつた)と表され、漢語訳では「到彼岸(とうひがん)」と書かれる。
つまり、「彼の岸へ到る」という意味だ。
彼岸は仏の悟りの世界、涅槃のこと。
煩悩に満ちたこの世は此岸と言う。
分かりやすく言うなら、死者が成仏して住む西方の極楽浄土が彼岸、人が住む煩悩に満ちた現世が此岸と言うことだ。
仏教の教えに「二河白道」というのがある。
旅人が東から西に向かっていると、二本の河が現れる。
南には燃え盛る火の河、北には急流押し迫る水の河。
旅人は西に急ぐが、そこに盗賊や獣が襲いかかってくる。
窮地に立った旅人だが、その目に二本の河の間に西の岸に向かって延びる細い白道が入ってくる。
さて、どうするか。
劫火と急流を避けてうまく白道を渡りきれるか。
立ちすくむ旅人の耳に東から声が聞こえる。
「心を決めてその白道を進めよ」
さらに、西からも声が聞こえる。
「信じてこちらに来なさい。私が守ってあげよう。」
その声に励まされ白道を進む旅人だが、背後からも声が聞こえる。
「引き返しなさい。その道を行けば死ぬだけだ」
しかし、旅人は背後の声に惑わされることなく白道を渡りきり、西岸に到る。
言うまでもないが、この話しでは東の岸が現世を、西の岸が極楽浄土をあらわしている。
現世に引き戻そうとする盗賊や獣は煩悩であり、火の河は怒りや憎しみの心、水の河は貪りやこだわりの心を象徴している。
言わんとする教えはこうだ。
煩悩を断ち切り、怒りや憎しみ、貪りやこだわりの心に惑わされずに、白道を歩めば彼岸に到ることができる。
さて、先日の彼岸の中日は時ならぬ雪や風雨に見舞われた。
墓参りの足を止められた人も多かろう。
彼岸会は今日まで行われる。
二カ領用水の桜もあっという間に咲き揃ってきた。

思えばお彼岸に西方の伊豆に行ったのも、博打屋には西からの声が聞こえたのかも知れない。
今日は1日早く博打屋は中山競馬で此岸の人となる。
グリーンFの仕事人・海老名君は中山5Rフロリアヌスに期待。
距離は少し長いかも知れないが、力は上位だろう。
中山9Rナスノカツラは一息入ったが、好仕上がりだけに侮れない。
中山11Rナスノセイカンは急仕上げだが、展開ひとつで浮上もある。
博打屋は中山10Rタガノヴィッター、ビックリシタナモー、ワンダーサージェス、スズカグラーテ、グラスエトワール。
中山11Rトーセンバジル、ゼーヴィント、ロードヴァンドール、キセキ、ソールインパクト。
阪神10Rテラノヴァ、エメラルスター、ブリラーレ、キラービューティー、アドマイヤスカイ。
阪神11Rギベオン、インディチャンプ、ブラストワンピース、シャルドネゴールド。
中京11Rウインユニファイド、オルナ、ショートストリート、タガノグルテ、レッドオルバース。
以上だが、横山典騎手の2700勝が足踏み状態だ。
今日の日経賞ロードヴァンドールにもチャンスはあろう。
残念なことだが、木幡初広騎手が引退をするようだ。
中山5Rロージズキング、中山10Rプレシャスエースで渾身の騎乗を見せるだろう。
今日の中山は固い軸馬が多い。
5Rマイネルユキツバキ、グランフォール。
中山7Rブライトリビング。
中山12Rパイロキネシスト。