如月最後の朝を迎えた(28日)。
河津桜に招かれて、三浦半島旅の昨日だったが、今日はデイサービスの現実に戻る。
明日の弥生朔日は春の嵐の予報だが、2月の最終日の今日は春を身近に感じる気象のようだ。
今週は明日(1日)から新しい月を迎える。
短い如月だったが、博打屋としては要約筆記者認定の試験があった月なので、開店休業続きの日々であった。
今日は春めいた日差しの中で、滞りなく1日のデイサービス業務を終える筈であった。
しかし、車を運転していると何が起きるか分からない。
夕方、3人の利用者の送迎に出かけ、最後の1人を送るべく、地元の稲田堤から王禅寺方面に向かった。
矢野口の交差点を左折し、よみうりランドの山頂を越え、津久井道に出て新百合ヶ丘方面にルートをとった。
よみうりランド山頂への道に入ろうと、旧道をショートカットして、本線に左折して入りこんだ。
すると、目の前の信号が青にも関わらず一台の車が止まって動かない。
クラクションを鳴らして止まっていると、助手席側にお巡りさんが近付いて来ており、ドアを叩く。
窓を開けると、若いお巡りが、呼び止めたのが聞こえましたかと言う。
いえ、聞こえませんでしたと答えると、止まりましたかと聞く。
はい、一時停止線前で止まり、それから左折しました、それが何か?と答えると、止まったのは見ましたと、若いお巡りが言う。
それの何処がいけないの?との思いがあったが、話を聞きたいので少し先に止めてくれと言う。
車の中の最後の利用者は、我がNPO法人の理事長でもあり、博打屋は初めてこの人を王禅寺まで送迎する日だった。
このまで滞りなく送迎が進んだと言うのに、何てこったと車を寄せて止め、お巡りとのやり取りとなった。
お巡りの言い分は、止まったの確かだが、止まった位置が悪いとの事だ。
そりゃないでしょ、私は停止線前で止まり、横断歩道上に徐行し、再度止まって確認して左折したんですよと言い返す。
ここからがくだくだと長くなる。
若いお巡りは博打屋が一時停止線をオーバーして止まったことを何とか認めさせて、違反キップに納得させようとする。
おまけに、一度呼び止めた以上、キップを切らないわけにいかないと言う。
そんな馬鹿なことはあるまいと、だんだんムカついてきたが、博打屋としては待たせている車が気になる。
何とか先を急がねばならない。
この先水掛け論は見えているので、博打屋は違反キップと言うことですかと聞くと、そうなると言う。
なら、いちいちどんな仕事か、ゴールドなんですね、この道はよく通りますか、などと無駄口きかないで処理して下さいよと言う。
何十年ぶりかの現場での違反キップだから、博打屋は知らなかったが、今は端末機で打ち込んでキップを出す。
ペンタッチで打ち込んでキップを出すのだが、新幹線車内でキップを買っているのと同じだ。
ようやく解放かと思うと、ここにサインしてくれと言う。
博打屋が違反を認めたと言うことになるのだろう。
認めてる訳じゃないが、サインしないとこの場が終らないのではないか。
すでに30分ほど待たせている。
仕方なくサインして車に戻り先を急いだ。
お巡りは博打屋の車を見送っていたようだが、隣の添乗女性が、何だかあの若いお巡りさん、不安げな目で見てましたよと笑う。
そりゃそうだろうよ、こんないい加減な説明でキップ切ったのだからと、博打屋は内心うなずいた。
送迎に支障をきたしたことを詫びるしかなかったが、不幸中の幸いは、利用者が身内のような存在だったことか。
災難だったわね、罰金は経理の方に相談しなさいよと言ってくれる。
いや、これはドライバーの責任てすからと、博打屋はとりあえず固辞した。
痛いのは点数2点、罰金7000円だけではない。
長年のゴールドが消え、次回の更新時の講習時間も変わってくる。
しかも、ゴールドが消えると保険料にも影響する。
お巡りもそんなことは承知だろうから、そう軽々と違反だと決めつけてもらっては困る。
もし、送迎中でなかったらなぁと、博打屋は無念でならなかった。
とんだ如月尽だったなと、不愉快な月末の夜を過ごした。
河津桜に招かれて、三浦半島旅の昨日だったが、今日はデイサービスの現実に戻る。
明日の弥生朔日は春の嵐の予報だが、2月の最終日の今日は春を身近に感じる気象のようだ。
今週は明日(1日)から新しい月を迎える。
短い如月だったが、博打屋としては要約筆記者認定の試験があった月なので、開店休業続きの日々であった。
今日は春めいた日差しの中で、滞りなく1日のデイサービス業務を終える筈であった。
しかし、車を運転していると何が起きるか分からない。
夕方、3人の利用者の送迎に出かけ、最後の1人を送るべく、地元の稲田堤から王禅寺方面に向かった。
矢野口の交差点を左折し、よみうりランドの山頂を越え、津久井道に出て新百合ヶ丘方面にルートをとった。
よみうりランド山頂への道に入ろうと、旧道をショートカットして、本線に左折して入りこんだ。
すると、目の前の信号が青にも関わらず一台の車が止まって動かない。
クラクションを鳴らして止まっていると、助手席側にお巡りさんが近付いて来ており、ドアを叩く。
窓を開けると、若いお巡りが、呼び止めたのが聞こえましたかと言う。
いえ、聞こえませんでしたと答えると、止まりましたかと聞く。
はい、一時停止線前で止まり、それから左折しました、それが何か?と答えると、止まったのは見ましたと、若いお巡りが言う。
それの何処がいけないの?との思いがあったが、話を聞きたいので少し先に止めてくれと言う。
車の中の最後の利用者は、我がNPO法人の理事長でもあり、博打屋は初めてこの人を王禅寺まで送迎する日だった。
このまで滞りなく送迎が進んだと言うのに、何てこったと車を寄せて止め、お巡りとのやり取りとなった。
お巡りの言い分は、止まったの確かだが、止まった位置が悪いとの事だ。
そりゃないでしょ、私は停止線前で止まり、横断歩道上に徐行し、再度止まって確認して左折したんですよと言い返す。
ここからがくだくだと長くなる。
若いお巡りは博打屋が一時停止線をオーバーして止まったことを何とか認めさせて、違反キップに納得させようとする。
おまけに、一度呼び止めた以上、キップを切らないわけにいかないと言う。
そんな馬鹿なことはあるまいと、だんだんムカついてきたが、博打屋としては待たせている車が気になる。
何とか先を急がねばならない。
この先水掛け論は見えているので、博打屋は違反キップと言うことですかと聞くと、そうなると言う。
なら、いちいちどんな仕事か、ゴールドなんですね、この道はよく通りますか、などと無駄口きかないで処理して下さいよと言う。
何十年ぶりかの現場での違反キップだから、博打屋は知らなかったが、今は端末機で打ち込んでキップを出す。
ペンタッチで打ち込んでキップを出すのだが、新幹線車内でキップを買っているのと同じだ。
ようやく解放かと思うと、ここにサインしてくれと言う。
博打屋が違反を認めたと言うことになるのだろう。
認めてる訳じゃないが、サインしないとこの場が終らないのではないか。
すでに30分ほど待たせている。
仕方なくサインして車に戻り先を急いだ。
お巡りは博打屋の車を見送っていたようだが、隣の添乗女性が、何だかあの若いお巡りさん、不安げな目で見てましたよと笑う。
そりゃそうだろうよ、こんないい加減な説明でキップ切ったのだからと、博打屋は内心うなずいた。
送迎に支障をきたしたことを詫びるしかなかったが、不幸中の幸いは、利用者が身内のような存在だったことか。
災難だったわね、罰金は経理の方に相談しなさいよと言ってくれる。
いや、これはドライバーの責任てすからと、博打屋はとりあえず固辞した。
痛いのは点数2点、罰金7000円だけではない。
長年のゴールドが消え、次回の更新時の講習時間も変わってくる。
しかも、ゴールドが消えると保険料にも影響する。
お巡りもそんなことは承知だろうから、そう軽々と違反だと決めつけてもらっては困る。
もし、送迎中でなかったらなぁと、博打屋は無念でならなかった。
とんだ如月尽だったなと、不愉快な月末の夜を過ごした。