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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『久々全休日』

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寒さと年の瀬がヒタヒタと加速してくるのを感じる日々(20日)。
師走も残り10日余りとなった。
有馬記念も週末に控えている。
何となく世間が慌ただしくなり始める頃のようだ。
今日から有馬記念まで、博打屋の自由研究活動はお休みで、時間はたっぷりと取れそうだ。
とは言え、来年2月の試験に向けて、宿題も幾つか出されており、のんびり博奕三昧の年末年始と言うわけにいかない。
宿題はレポート2点と、要約筆記、ノートテイク実習2点の提出だ。
年明けの講座は1月12日からで、それまでに仕上げなければならない。
除夜の鐘まで日銭稼業に勤しむのが博打屋の年末行事だが、今年ばかりは少し事情が変則的か。
さて、久々の全休日となるが、京王閣ナイターが最終日を迎えており、現場商いも可能な1日。
昼開催は宇都宮競輪、久留米競輪の決勝日で、京王閣で場外発売をやっている。
こうなると、全休日は午前中だけとなり、午後遅く決勝商いに出向き、そのままナイター参戦が正しかるべく博打屋の過ごし方と言うものだ。
京王閣に行くとスポーツ紙があれこれベンチに置きっぱなしにしてあるので、何紙か手に入る。
有馬記念週だから、スポーツはこの時とばかりに煽り立てる。
毎年の事だが、この競馬マスコミのミスリードが有馬記念の波乱の要因の一つになる。
さて、今年はどんな論調かと確かめるまでもなく、引退表明のキタサンブラック1強ムード演出のようだ。
博打屋としてはニンマリで、秋2戦を激走せざるを得なかった勇者の宿命が、最後の有馬記念に不穏な影を落とすことになると予見している。
折しも今年を表す漢字が「北」となったようで、この北には、キタサンブラックの北も含まれているそうだ。
ホンマかいなと、我が耳を疑った今年の漢字発表だったが、世間から見ればキタサンブラックとオーナー・北島三郎の名前は、競馬を代表する名前に違いなかったのだろう。
ラストランの有馬記念で、キタサンブラックが有終の美を飾り、北島三郎と武豊騎手が抱き合い、やがて夕闇迫る中山競馬場に祭りの歌声が響く。
これが、今年の有馬記念に望む競馬ファンの大団円かと思うと、日本の競馬もおめでたいところにあるなぁと感心するしかない。
さて、競馬マスコミこぞってこの大団円の演出ムードだが、博奕はいつも孤独な戦い。
人の行く道の裏に道ありが真理でもある。
1強ムードが高まれば高まるほど、有馬ボーナスの中身は膨れ上がる。
博打屋としては、今年の有馬記念は千載一遇のチャンスと楽しみな限りだ。
そんな思いで出向いた久々の京王閣だったが、いつも同じベンチに居る筈のお年寄りの姿がない。
近くにいた顔見知りに聞くとこの3か月ほど、パタリと現れてないと言う。
それじゃ博打屋と大して変わらないが、博打屋はとりあえず久々ながら顔出しした。
くたばっちゃったのかなぁと一人が言う。
確かに何があってもおかしくない年齢のようだったが、暮れのこの時期にそんなことを聞くと、何だか寂しくなるではないか。
もっとも、博奕場なんて3日も顔出ししなければ皆死んだことにされるので、余り気にしなくても良いかもしれない。
肝心の宇都宮決勝は期待した菊地圭尚が稲川に絡まれ万事休す。
納得行かず手を出した久留米決勝は、本線ライン堤洋他4車落車でこちらも万事休す。
ムッとして京王閣を後にした。
久々の現場博奕ナイターが始まっていたが、買った選手が落車するようでは今日のツキは知れたもの。
負け戦のままだが、怪我を小さく留めるのも博奕稼業の身すぎ世すぎ。
逃げるが勝ちを決め込んで退散した。

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