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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『虫干し』

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台風5号と9号が日本列島に接近しており、明日からの週末は波が高くなるようだが、今朝の首都圏にはその影響は まだ感じられない(28日)。
所によっては、午後遅くの雨が予報されているが、見上げる空にはその気配がない。
のんびりとした朝を迎えたが、今朝は稲田防衛大臣の辞任でテレビもかしましい。
昨日辞意を表明した民進党の蓮舫代表に続いての辞任で、同じ女性政治家だが、その決断の早さに明暗を見た感だ。
蓮舫代表はやってられないよの思いが早目の決断を導いたのだろうが、稲田防衛大臣は語るに落ちる身の処し方に終始してしまった。
安部首相の庇護に甘えきった政治家であると共に、この政治家を次代のリーダーとして擁護し続けた安部首相も、所詮その程度の政治家に過ぎない。
日本はあらゆる分野で歪みが露呈してきているのではないか。
社会の冠たる政治家が堕落し、官僚も同じ穴のムジナと化している。
そもそも防衛省などと、省扱いにしたのが間違いで、何か大きな勘違いをしているのではないか。
今朝の稲田氏の会見を聞いていると、特別監察報告では、隠ぺいを承知していたという判断がなされなかった事に意を強くしている様子が窺えたが、馬鹿馬鹿しい話ではないか。
そもそも、身内で行う特別監察などこの期に及んで信用する国民がいると思っているのだろうか。
この辺りに、日本の政治家の感覚のズレがある。
この国の政治家は、事実・真実は一つしかない出来事すら、その解明の術を持ち得ないのだ。
メモや口頭など何の証拠にもならないという、最低の理屈を持ち出して、疑惑の幕引きに走る。
制服組、背広組のトップに引責辞任、大臣にはグレーの判定で自主辞任という、子ども騙しのやり口で通そう、いや通ると思っているところが、この国の政権レベルだ。
朝からうんざりする茶番劇を見たような気がする。
今日(28日)は午後から時間が奪われるので、午前中が自由時間。
雨の心配は無さそうで、洗濯と虫干しを試みた。
土用干しである。
「虫干」と言うのは晩夏の季語であり、「土用干」「曝書(ばくしょ)」「虫払い」なども同じ季語。
曝書と言うのは難しい言葉で、あまり馴染みがないが、書架の虫払い、社寺の宝物や伝統芸能の資料などの虫干しを言う。
11月に行われる正倉院の「曝涼(ばくりょう)」も虫干しである。
博打屋には「曝書」と言うほどの古書があるわけでないので、虫干しはもっぱら衣類であるが、大半は6月の衣替えの時にやっているので、この時期はむしろベッドマットなどの虫干しとなる。
しかし、こうした家具の虫干しは1日中在宅覚悟でしなければ、気象不安の日々には危ない。
今日(28日)は午後から出かけるので、どちらかと言うと賭けでもある。
昔の虫干しは、箪笥や行李(こうり)の衣服を広げて風にあてていた。
衣桁(いこう)と言って分かる人も少なかろうが、着物などを掛けておく、鳥居の形をした家具だが、それだけでは足りず、柱と柱に紐を張って衣服を室内に干したものだ。
博打屋は女兄弟ばかりだったので、虫干しと言えば、母や姉たちの着物の展覧会のようなものだと心得ていた。
これが、ちょっとした旧家なら、家系図などの古文書を虫干しするのだろうが、その記憶は博打屋にはない。
ただし、昔の書籍は紙も悪く、確かにまめに虫干しをしないと、シミが浮き出ていた覚えもある。
このシミは「紙魚」と書くのだが、我がスマホでは出て来ない。
『菩提樹の葉の栞とぶ曝書かな』(本田一杉)
虫干しで本を開くと、菩提樹の栞がヒラリと落ちてきたのだろう。
博打屋はへそくりの札が出て来る方が嬉しいのだが、このところトンと縁がない。

今日(28日)は少し早目の出番となった。
オーバーヘッドプロジェクター(OHP)の設置を受講生がするようになったので、その当番である。
武蔵小杉から歩くのだが、暑くはあるが先週の金曜日ほどではない。
この辺りは木月町と言うようで、道が真っ直ぐ伸び、碁盤の目のように区画されている。
おそらく空襲で焼けて整備されたのだろう。
南武線武蔵中原駅、武蔵小杉駅と東急元住吉駅を結ぶ三角地帯であるが、歩くには分かりやすい町だ。
途中のコンビニでウェブマネーを購入し、青森競輪決勝に備えた。
講義終了後でも間に合うが、決勝だけだから予想も出来ているので、早目に投票しておいた。
講義は第五講の続きだが、相変わらず実習は進歩がない。
テープを聞きながらロールに書き込むのだが、書く字はぐしゃぐしゃだし、話しについて行けず、記憶に残らない。
気が滅入るような実習に消え入りたい心境となる。
こんな筈じゃなかったがと思うが、これが今の博打屋だから仕方ない。
何しろ、数字を塗りつぶす暮らししかしてこなかったのだから、字が書けない。
言葉や語彙はあっても、人に読みやすい字が書けることとは別問題となる。
こりゃ駄目だなと思いながら、講義終了後、武蔵小杉まで歩いた。
青森決勝は一人となった外国人選手ウエブスターをどう扱うかがポイントだった。
博打屋は既に古性とウエブスターを1着にして、伊藤正樹・和田圭を2着、桑原、富を3着に加えた3連単を買っていた。
外国人選手が消えるとも思えなかったが、負かすなら古性と考え、ウエブスターが消えても良いような車券も組み立てた。
電車で観戦した決勝は、古性・伊藤・桑原・富が先行し、ウエブスター・和田は8・9番手の展開。
外国人選手はいつもこの位置取りにされて、捲りが決まるか決まらないかのワンパターンとなっている。
こりゃ危ないなと思っていると、先に桑原が出て行き、古性・伊藤・桑原でゴールを目指す隊列。
ウエブスターは8番手捲りだが、外を回り届く気配がない。
古性の2・3着が伊藤、桑原なら当たりである。
よっしゃ、古性頑張れと思っていると、ゴールで伊藤が抜けたように見えた。
えっ、まさかと思い3着を確認すると、富と和田の争い。
3着はどちらもあるから、1着が問題とスローを見ると、どう贔屓目に見ても古性は交わされている。
せっかく外国人選手が消える車券を作ったのにと1・2着の裏目に泣かされてしまった。
72800円の配当を見て、嗚呼、月末最後のビジネスチャンスを逃したわなと悔やまれた。
伊藤が頭(1着)だからこの配当だが、古性が頭でも、週末が楽になったことは確かだ。
帰宅すると、明後日(30日)の午前中の用件がキャンセルとの連絡があった。
午前中と言えども、日曜日を潰すことは土曜日からの動きに制約が出る。
それも覚悟であったが、この期に及んで予定変更とは博打屋も困る。
いや、今しがたの青森決勝を取っていればキャンセルは渡りに船の大歓迎。
一も二もなく明日(29日)は越後路の旅立ちだが、今日の博打屋ではそうもいかない。
はて、どうしたものか、また東京競馬場外かと悩む。
明日(29日)から弥彦競輪が恒例の記念競輪で8月1日まで開催される。
新潟競馬開幕週と弥彦競輪準決勝・決勝という、真夏の白昼の黄金4日間が待っている。
しかし、月末だけに始末が悪い。
この際、競馬の電話投票も出来るようになっているので、そのやり方の練習をしてみるか。
まだ、投票の仕方がよく分からない。
そう悩みながら、「今日の漢字」だ。
「妥」「亨」「臭」「麻」「殉」の部首を記せ。
それぞれ(女・おんな)、(なべぶた・けいさんかんむり)、(自・みずから)、(麻・あさ)、(かばねへん・いちたへん・ごつへん)。
「妥」は(つめかんむり)ではない。
「亨」は(子・こ)(口・くち)ではない。
「臭」は(大・だい)ではない。
部首が(自・みずから)である常用漢字は「臭」「自」の2字だけ。
「麻」(竜)と同じくこの字自体が部首。
常用漢字ではこの字だけ。
「殉」この部首の常用漢字は「殉」「殊」「殖」「残」「死」の5字。
(なべぶた)と(かばねへん・いちたへん・がつへん)の部首はスマホで引き出せない。
字のどの部分か判断してもらうしかない。

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