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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『一雨一度』

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雨音を聞きながら、近所の物音で朝の時間を想像する寝床の中(17日)。
奥の建築現場の騒音がしないので、まだ早いのだろうと浅い眠りに戻る。
咳込みもなく、鼻も詰まった感じがしないので、昨日の最悪の状態から脱したかと安心する。
毎朝寝起きは治ったかと思わせる喉の具合だ。
しかし、起き出してからが悪い。
全くもって元の木阿弥の痰絡みの咳となる。
そうした繰り返しの日々の中で、風邪の悪化を招いた昨日一昨日(15・16日)の東京競馬だったが、馬券的には開幕週以来よくぞしのいだと言うべきか。
とうとう昨日(16日)は風邪にも馬券にも寄り切られたと言う感が強いが、問題は週明けの今朝の具合であった。
懸念した通り、痰絡みの咳が復活してしまった。
雨音を聞きながら、今日はまたダウンかと開店休業余儀無しを決め込んだ。
「一雨一度」と気象の世界では言うそうだ。
この時期に降る雨は、一雨毎に1度気温が下がっていく事を指している。
正に今日もその「一雨」が降っており、肌寒さが増している。
横になったまま昨日(16日)の競馬を振り返ると、秋華賞ジュエラーの、あと1頭何とかならなかったの ?と言いたいゴール前のもどかしさが甦る。
勝ったヴィブロスや2・3着のパールコード・カイザーバルには何の問題も無いが、この3着までにジュエラーが届かない騎乗をしたデムーロ騎手には些か不満が残る。
4コーナーでのごちゃつきの中に巻き込まれる位置取りは、枠順を考えれば仕方ない面もあるが、ジュエラーの瞬発力を引き出すには外に持ち出してこそ生きたはず。
結果が全てだから、そこまでの力と思うしかないが、この馬としては脚を余した感が残る。
ビッシュが不甲斐ないレースに終わっただけに、人気を分けあった桜花賞馬には馬券対象3着までのノルマを果して貰いたかった。
この辺りで博打屋の健闘も力尽きた感があったが、前日(15日)からのため逃げで秋華賞でのだめ押しを狙ったが甘かったか。
奇しくも春のクラシック組以外の、一夏の成長待ちに賭けた上位3頭であったが、如何にも牝馬らしい成長曲線の軌跡かとも考えさせられる。
乙女心と秋の空で、ビッシュに関しては「彼女」に聞いてくれの心境ではなかろうか。
この日5R知人馬ツウローゼズが勝った。
3番人気単勝650円の勝利だが、勝てる時には全てが上手くいくもので、直線の手応えから安心して見ていられるゴール前であった。
好天の東京競馬場で口取り(記念撮影)が出来た事は何よりの事だった。
勝った木幡初広騎手は777勝目で今年2勝と言う成績だが、息子2人の活躍の中で自らの乗り馬の減少と戦っている。
口取りに向かう最中の会話では、どこで馬群を割ってハナ(先頭)に立つかと見計らっていたと、久々の勝利に漸くまだ現役騎手だと言わんばかりであったが、普段は息子達の騎乗ばかりが気になる親バカを見せている。
区切りの良い777勝で引退か?の冷やかしに、800勝の方が区切りが良いよと言うと、年にこの勝ち鞍ではこの先何年かかるんだよと笑いを誘っていた。
来年は3男が騎手デビューする予定だがら、親子4騎手の同一レース騎乗が実現するのも夢ではない。
それまでは、渋いいぶし銀のような騎乗を息子達の手本になるように見せてもらいたいものだ。
スタートの上手さでは、現役騎手の中でも秀逸である。
博打屋が馬主ならこの騎手に乗せたいと長年思って来た。
口取り後のサインに応じる姿も貴重なシーンとなってきたが、南相馬の愛すべきお父さんとなった。

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今日(17日)は開店休業と決め込んだが、午後からの雨上がりに、千葉競輪滝澤正光杯G3の準決勝を見に京王閣に出向いた。
明日(18日)の決勝への下見であったが、準決勝3レースは難しい結果となった。
特に12Rは先日G1覇者となった稲垣と地元海老根を引っ張る吉沢純平ラインとの争いの様相だったが、先行する吉沢を捲りに回った稲垣が吉沢に止められている間に、単騎の柳詰正宏に交わされ、吉沢・山田幸司とゴールしてしまった。
3連単1211610円の結果にドッ白けの博打屋であったが、止められた稲垣も情けないが、逃げる吉沢の後ろ海老根が一番だらしない。
稲垣を止める仕事は海老根の役割であるのに、それすら満足に出来ず逃げる吉沢にそれをやらせた。
吉沢も余計な事をしないで稲垣との争いに持ち込めば良いものを、全ては地元海老根を連れた立場からの事。
A級戦犯は一重に海老根に尽きる。
吉澤と稲垣から買った博打屋としては不満の残るレースだった。
明日(18日)の決勝は深谷・椎木尾と新田の争いとなったが、吉澤もこの決勝ならそろそろ互して行けそうだ。
今節は椎木尾が好調で、新田が不発だと深谷・椎木尾に吉澤、荒井の絡みだろう。
風邪がどこまで持ちこたえるか、明日にならないと分からないが、天気さえ良ければ回復するだろう。
10日ほど体を休めたせいか、体力が落ちている。
少し野歩きが必要か。
「一雨一度」を犇々と感じる雨上がりだ。


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