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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『長月下弦』

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何とか傘無しの日にならないかと願う朝が続く(23日)。
毎日毎日同じ雨雲の空を見上げる日々に、どうしたものかと諦め顔の博打屋だ。
この歳だから通勤の辛さは無いが、決して楽隠居の身ではないので、天気は1日を左右する。
博打屋殺すに刃物は要らぬ、雨の3日も降れば良い、の深刻さだ。
冷蔵庫の食べ物で3日やそこらの籠城は出来るが、現金の増える機会が奪われるのはこまりものだ。
もっとも、雨が降っても博奕は行われているが、今一つ不確定要素の増える雨降りは信用ならない。
自然界も人間の営みも、この9月は不安定がキーワードとなっている。
今日(23日)は下弦の月である。
ツキまで半分しかないと言っているのか。
昨日の「秋分の日」は、真東から日が昇り、真西沈むと言う、年に2回の昼夜半々の日だったのに、日の出も日の入りも雨雲の中だった。
昨日を境に日の入りが早くなり、夜が長くなる。
いよいよ秋の夜長の季節だが、こんな雨雲だらけの空では、日の出も日の入りも見えたもんじゃない。
今日も日差しの望めない1日と予報され、その通りの天気だ。
傘の要りそうにない午後の雨上がりに京王閣に出向いてみた。
明日(24日)からの中山競馬に備え、タネ銭作りと言えば頼もしいが、事情は決して緩くない。
電話投票の払戻金を現金化して、それで静岡の決勝をソロリと戦うしかない。
京王閣は今日(23日)から本場ナイター開催でガールズも含まれている。
思えば前開催の京王閣の大荒れで躓いた博打屋だ。
場外発売からそのまま本場開催に移行する京王閣は落とし穴にもなりかねない。
心して今日(23日)は静岡決勝のみと検討した。
しかし、9月の大気不安定は人界にも及んでいた。
静岡決勝は、本命・対抗と目されていた松岡貴久・笠松・加藤慎平ラインと近藤隆司・望月のラインが大量落車、残った内藤宣彦・森田康嗣・加藤慎平の売れてない順番にゴールした。
3連単339200円の唖然とする結末。
もちろん、熟慮を重ねて買った博打屋の車券は、馬鹿松岡の失格行為で全て落車してしまった。
その直前に始まっていた京王閣も前開催同様22450円、70130円、338000円と凄まじいスタートをしていた。
博打屋は静岡だけに専念だったので、様子を見ていたが、激しく降りだした雨の影響もあったようだ。
3レースの緑川修平はかつて応援した選手だったが、こんなところで走っている。
しかし、今日のメンバーでは後ろの田崎とで190円の売れ方の人気。
しかし勝ったのは一番弱い先行した細沼健治だった。
捲った緑川は細沼に並びかけたが車輪が前に出ない。
よほどバンクが重くなっていたのだろう。
静岡で33万円車券を見た直後に京王閣でも33万円車券だ。
皮肉な事に、自然界の不安定が人界にも及ぶと言う予感だけは確かだったが、その予感を生かせないのだから博打屋も只の人。
雨の上がった時を見計らい早々の退散をして、明日(24日)からの中山波乱に備えることにした。
秋の夜長、虫たちのざわめきが侘しさを募らせる。



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