大寒を過ぎて列島は強い寒気に覆われ始めた(22日)。
明日からの中央競馬開催が心配されるが、今週の博打屋は開店休業の堅気日々で、お天道様の行方より、3日間に渡った「同行援護従業者養成」研修の最終日が心配であった。
6時の目覚ましは些か辛いものを感じる今朝(22日)であったが、この2日間と同じ時間の動きで川崎に向かった。
今日は最終日で、9時15分から昨日の続きの「基本技能」の演習があり、午後からは「応用技能」として市中での演習がある。
その間、昼食時を利用して「食事の演習」が行われるので、各自お弁当を用意しなければならない。
アイマスクを使って視覚障害者の立場になっての食事を体感するものである。
会場の教育文化会館は既に触れたように川崎競輪場手前、川崎簡易裁判所の反対側になり、以前取り調べ中の容疑者を逃亡させてしまった検察庁の並びにある。
その近くにあるコンビニが、この辺りの店らしい店の唯一であるが、このコンビニは去年の裁判所通いの時、コピーを録るのに何度か利用したコンビニである。
まさか、この年明けにこのコンビニに3日間通い、100円のコーヒーをもって研修会場に通うとは思ってもいなかった。
それどころか今日は昼飯を買わなければならなかった。
アイマスクをして食べる事が予想されたので食べやすいサンドウイッチと缶コーヒーを買い求めて会場入りした。
午前中は昨日に続き「基礎技能」の演習。
NPO法人福祉ネットワーク協会から5名の応援を得ての体勢だ。
階段やトイレ、バスの車内を想定しての椅子への誘導、車椅子の扱い等を研修した。
その後昼食を兼ねてのアイマスク着用での食事となった。
アイマスクを付ける前に自分が用意したお弁当をよく見ておき、アイマスクを付けての食事となった。
博打屋はサンドウイッチだったが、包装を開けて難無く食べられる筈だったが、いざ始めると、3枚入っているサンドウイッチの区切りが分からない。
つまり、6枚の薄いパンで3組みのサンドウイッチが入っているのだが、何処が分かれ目なのか分からず、割り方に苦労した。
いざ食べ始めると、当たり前に口に運んでいた手の動きが我ながらぎこちない。
マヨネーズも口回りに何時になく付くようで、手拭きやウエットティッシユ類が必須で有ることがよく分かった。
その後、いよいよ屋外実習。
各々のペアが往復で利用者と介護者の役割を交代する。
2組に1人、ネットワーク協会の会員が指導に就いてくれた。
会場からペアの一人はアイマスクで全盲状態。
もう一人は介護者で同行援護の演習となる。
腕に各々黄色い研修生の腕章を付けての出発だ。
エレベーターの乗り降りから、建物を出て近くのバス停に向かう。
8ペアを5人の指導員が見守ってくれる中、バスは時間を要するので4台に分乗し、川崎駅まで向かい、その後京急川崎駅まで歩き、京急大師線で川崎大師駅まで行き、そこでベアの役割交代となって川崎駅まで戻り、更にその川崎駅バスターミナルでエスカレーターの乗降実習を行った。
こう書いてしまうと簡単だが、バスも電車も駅ビルエスカレーターも特別ではない。
ごく日常の中での実習であり、ましてや一人は全盲状態、一人は初めての同行援護。
ほぼ4時間を費やした行程であったが、予定より少し早く会場に戻った。
延べにすると今日(22日)は午前中から一人3時間近く全盲状態を経験しながら様々な日常の局面を経験した。
博打屋も全盲状態を体感しながらこのコースを移動したが、京急大師線に乗ったのが1年ぶり位なもので、後はこの1年通い馴れたコースだからアイマスクを着けていてもメンタルマップが出来上がるので動きに不安は無かった。
しかし、利用者としての博打屋が、介護者に対する位置と腕の捕まえ方を間違うと、介護者の動きが伝わって来ず、大変戸惑う事が体感できたのは収穫か。
つまり、基本姿勢を守れば、介護者の動向は捕まえた腕を通じて利用者に的確に伝わるものなのである。
3日間にわたる研修は無事修了し、15名の研修生には今現在の立場から様々な明日からのビジョンが出来上がった人もいたようだ。
男性6名、女性9名の参加であったが、半数はヘルパーや介護関係の仕事に就いている人の参加のようであった。
アイマスクによる利用者役は思いの外疲れるもので、終了後のまとめでの意見の多くは、視覚障害者に対する認識の変化と、白丈への敬意が加わったのではなころうか。
白丈は視覚障害者にとっては体の一部と同じてあり、勝手に介護者が触ってはならない。
あっという間の3日間の研修だったが、目に鱗の新たな認識も出来たし、どこでどう、この3日間の研修が役立つか時間を要するだろうが、この博打屋の時間が許す限り、いつか必ずお役に立ちたいと思った次第だ。
研修終了にあたり、苦言を呈したい事は幾つかあるが、中途視覚障害者が増える現実の中で、その人たちが必ず落ち込んでしまうのが、こうした外出の不自由である。
外を歩くことの喜びを取り戻してもらえるなら、これ程共に喜びを感じることはないのではないか。
早い内に博打屋もそうした喜びを共有してみたい。
明日(23日)から中山競馬開催だが、昼間は関西地方が雪予報。
明日の夕方から首都圏も降雪はさけられそうにない。
博打屋としては開店営業で、睦月の帳尻ああわせをしたいのだが、難解な中山競馬が、雪予報を先取りした予想陣の勇み足で、それでなくても難解な中山競馬が、更に混迷することの方が心痛む。
気紛れ寒波が何処まで大寒後を来すか、よく見届けたいものだ。
明日からの中央競馬開催が心配されるが、今週の博打屋は開店休業の堅気日々で、お天道様の行方より、3日間に渡った「同行援護従業者養成」研修の最終日が心配であった。
6時の目覚ましは些か辛いものを感じる今朝(22日)であったが、この2日間と同じ時間の動きで川崎に向かった。
今日は最終日で、9時15分から昨日の続きの「基本技能」の演習があり、午後からは「応用技能」として市中での演習がある。
その間、昼食時を利用して「食事の演習」が行われるので、各自お弁当を用意しなければならない。
アイマスクを使って視覚障害者の立場になっての食事を体感するものである。
会場の教育文化会館は既に触れたように川崎競輪場手前、川崎簡易裁判所の反対側になり、以前取り調べ中の容疑者を逃亡させてしまった検察庁の並びにある。
その近くにあるコンビニが、この辺りの店らしい店の唯一であるが、このコンビニは去年の裁判所通いの時、コピーを録るのに何度か利用したコンビニである。
まさか、この年明けにこのコンビニに3日間通い、100円のコーヒーをもって研修会場に通うとは思ってもいなかった。
それどころか今日は昼飯を買わなければならなかった。
アイマスクをして食べる事が予想されたので食べやすいサンドウイッチと缶コーヒーを買い求めて会場入りした。
午前中は昨日に続き「基礎技能」の演習。
NPO法人福祉ネットワーク協会から5名の応援を得ての体勢だ。
階段やトイレ、バスの車内を想定しての椅子への誘導、車椅子の扱い等を研修した。
その後昼食を兼ねてのアイマスク着用での食事となった。
アイマスクを付ける前に自分が用意したお弁当をよく見ておき、アイマスクを付けての食事となった。
博打屋はサンドウイッチだったが、包装を開けて難無く食べられる筈だったが、いざ始めると、3枚入っているサンドウイッチの区切りが分からない。
つまり、6枚の薄いパンで3組みのサンドウイッチが入っているのだが、何処が分かれ目なのか分からず、割り方に苦労した。
いざ食べ始めると、当たり前に口に運んでいた手の動きが我ながらぎこちない。
マヨネーズも口回りに何時になく付くようで、手拭きやウエットティッシユ類が必須で有ることがよく分かった。
その後、いよいよ屋外実習。
各々のペアが往復で利用者と介護者の役割を交代する。
2組に1人、ネットワーク協会の会員が指導に就いてくれた。
会場からペアの一人はアイマスクで全盲状態。
もう一人は介護者で同行援護の演習となる。
腕に各々黄色い研修生の腕章を付けての出発だ。
エレベーターの乗り降りから、建物を出て近くのバス停に向かう。
8ペアを5人の指導員が見守ってくれる中、バスは時間を要するので4台に分乗し、川崎駅まで向かい、その後京急川崎駅まで歩き、京急大師線で川崎大師駅まで行き、そこでベアの役割交代となって川崎駅まで戻り、更にその川崎駅バスターミナルでエスカレーターの乗降実習を行った。
こう書いてしまうと簡単だが、バスも電車も駅ビルエスカレーターも特別ではない。
ごく日常の中での実習であり、ましてや一人は全盲状態、一人は初めての同行援護。
ほぼ4時間を費やした行程であったが、予定より少し早く会場に戻った。
延べにすると今日(22日)は午前中から一人3時間近く全盲状態を経験しながら様々な日常の局面を経験した。
博打屋も全盲状態を体感しながらこのコースを移動したが、京急大師線に乗ったのが1年ぶり位なもので、後はこの1年通い馴れたコースだからアイマスクを着けていてもメンタルマップが出来上がるので動きに不安は無かった。
しかし、利用者としての博打屋が、介護者に対する位置と腕の捕まえ方を間違うと、介護者の動きが伝わって来ず、大変戸惑う事が体感できたのは収穫か。
つまり、基本姿勢を守れば、介護者の動向は捕まえた腕を通じて利用者に的確に伝わるものなのである。
3日間にわたる研修は無事修了し、15名の研修生には今現在の立場から様々な明日からのビジョンが出来上がった人もいたようだ。
男性6名、女性9名の参加であったが、半数はヘルパーや介護関係の仕事に就いている人の参加のようであった。
アイマスクによる利用者役は思いの外疲れるもので、終了後のまとめでの意見の多くは、視覚障害者に対する認識の変化と、白丈への敬意が加わったのではなころうか。
白丈は視覚障害者にとっては体の一部と同じてあり、勝手に介護者が触ってはならない。
あっという間の3日間の研修だったが、目に鱗の新たな認識も出来たし、どこでどう、この3日間の研修が役立つか時間を要するだろうが、この博打屋の時間が許す限り、いつか必ずお役に立ちたいと思った次第だ。
研修終了にあたり、苦言を呈したい事は幾つかあるが、中途視覚障害者が増える現実の中で、その人たちが必ず落ち込んでしまうのが、こうした外出の不自由である。
外を歩くことの喜びを取り戻してもらえるなら、これ程共に喜びを感じることはないのではないか。
早い内に博打屋もそうした喜びを共有してみたい。
明日(23日)から中山競馬開催だが、昼間は関西地方が雪予報。
明日の夕方から首都圏も降雪はさけられそうにない。
博打屋としては開店営業で、睦月の帳尻ああわせをしたいのだが、難解な中山競馬が、雪予報を先取りした予想陣の勇み足で、それでなくても難解な中山競馬が、更に混迷することの方が心痛む。
気紛れ寒波が何処まで大寒後を来すか、よく見届けたいものだ。