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Channel: 梶山徹夫の『愁思符庵日記』
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『望外の休息』

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馬で言うなら中2週の出番となった昨日一昨日(17・18日)の博打屋の新潟だった。



世間は長いお盆休みも明け、再び暑い日常に戻った(19日)。


昨日(18日)の新潟駅も帰省Uターン組で混雑していた。


アドバンスウェイの応援に一人で来ていた馬主に帰りを誘われたが、博打屋には所用があったのでやむ無く断った。


見切り発車での新潟入りだったが、土曜のジリ貧を日曜に断ち切れず微妙なズレに泣かされた。


日曜3R,エンドレスラウ゛・スターガーネット、ヤマトダイアンス、15-4-1,925150円は乾坤一擲になり得るレースだったが、さすがに2着が拾えず、何時もなら押さえる1-15固定3連複総流しにしなかった事がその後を大きく変えてしまった。

このレース、荒れそうな予感はあったのだが、前走世話になったエンドレスラウ゛を買うのは決めていた。


相手にヤマトダイアンスを選び、3頭ボックスの3連単で高配当を狙った。


何故ボックスかと言うと、3連単フォーメーションにすると、中々人気薄を1着欄に入れきれない。


いや、2着欄に入れるのにも勇気がいる。


博奕の難しいところで、まさかこの馬の1着はねぇ~と躊躇する時に限り1・2着に紛れ高配当となる。



限りある予算の中で考える訳だし点数も節約したい。

しかし、荒れると言うことはそうした馬たちが上位に来るから荒れるのであり、さしたる確証はないが、人気馬に勝ることだってあり得る。


特に3歳未勝利戦にはその傾向が多い。


この3Rもその可能性ありと読み、第3の馬探しとし博打屋が選んだのは51キロ山崎騎乗ビレッジドリームだった。

この相手探しに当たって、博打屋としては人気薄を探したつもりだった。


この馬が絡めば結構な配当になると、オッズ的には脈薄の馬券に何処か期待もしていた。


この段階で更に人気薄のスターガーネットは眼中になかった。

前走14着、このレースが2戦目の馬でパドックでもノーマークだった。


何か買う材料があれば第3の馬にマーク出来たが、博打屋には何のひかかりもなかった。


しかし、レースでは先行したこの馬が2戦目の変わり身をみせ粘って2着。


勝ったエンドレスラウ゛、3着ヤマトダイアンスは博打屋にとって軸2頭だから、買い様によっては取り得るシーンはなきにしもあらず。


ただし、選ぶとスターガーネットに辿り着かないだろうから、博打屋が取れるシーンは得意の2頭固定3連複総流ししかなかっただろう。


それで10万馬券だ。


もし買っていたら、総流しの醍醐味、恩恵に救われていた。


博奕とは心理戦だ。


何故3連複を押さえなかったかと言うと、1・2Rを外し手持ちの関係から手控えたに過ぎない。


博奕とはそう言うものだ。

その後4R障害も1・2着を当て3着が抜けてしまった。

7R,マイネルジェド・マジックポスト1・2着フォーメーションも3着テナシティーが抜けた。


3連単2~3万円の手頃な馬券を取りこぼし気持ちが萎えてしまった。


馬単、馬連なら立派な的中だが、3連単に挑む以上そのリスクは伴う。


外し始めると何を買っても不安が付きまとう。


目が上がってしまい冷静な判断が出来なくなる。


後半のレースはそうした中での手探りとなった。


11R,関東馬2頭と言う寂しいハンデ戦。


その内の1頭、アドバンスウェイは実績はあったがさすがに7歳馬、もう終わったかなと言う走りだった。


梶さん、何が良いのよと聞かれたが、目の上がっている博打屋に聞く方が間違っているよ、と内心答えに窮した。


こう言うダート戦では人気のない関西馬が相場ですよ、と答えたが、休み明けのトーホウチェイサーの1着フォーメーションは作れなかった。


やはり選ぶとこの馬の1着は作り辛い。


マルチ、ボックスと言う無駄覚悟の馬券でなければ取れないのが今の3連単だ。


夏恒例の中条の知人宅訪問だが、今日(19日)は予定外の越後湯沢行きとなり、予定していた「青春18きっぷ」旅はお預け。



弥彦競輪や只見線50周年記念(20日)が視野にあったが、何年ぶりかの越後湯沢の町を歩く機会に恵まれた。


スキーをやり始めの頃は草津か湯沢が定番だったが、もう何十年も前にこのゲレンデは卒業し来る機会もなくなった。


夏競馬で新潟通いする度に越後湯沢は車窓の町となったが、今日駅に降り立ち改めて驚いた。


駅構内にショッピングセンターが出来温泉まである。


面白いのは日本酒の利き酒コーナーで、500円で5個のコインを買い、そのコインで何十種類もの日本酒の自販機から好きな銘柄を選びお猪口一杯分が出てくる仕組み。


越後は米どころであり日本酒も豊富。


胡瓜のつまみや塩、味噌等のツマミも置いてあり、日本酒党にはたまらないだろう。


こんな施設が駅ナカに出来るのは便利に違いないが、温泉町の商店街は廃れるだろうなと歩いてみたが、やはり店数は減っていた。


スキーの時に何時も利用した共同湯は新幹線から見えるが、今日は駅の反対側の共同湯に行ってみた。


駅に近く400円の銭湯だが温泉だ。


きれいに改装され気持ち良い風呂だった。


出来るなら明日(20日)の只見線に乗りたくもあったが、泊まらねばならないのと小出まで引き返さなければならない。


片道切符の旅立ちで商いも一進一退。


昨日のズレが早い内に修整出来ていたら博打屋の身の振りも違っていただろうが、さすがに旅を続ける余力がない。


世が世ならこのまま新潟放浪で来週まで滞在も頭にあったが、それどころじゃない。


諦めて湯沢を後にした。


望外の休息と言うべきか、博打屋の夏休みだった。

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